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雑学

特異日の意味とは?日本の特異日12選と例外日3選

特異日の意味とは?日本の特異日12選と例外日3選

天気予報などの気象関連のニュースを見ていると、よく「特異日」という言葉を目にします。「晴れの特異日」「猛暑の特異日」といった具合に使われていますが、あまり気象に関心がないという人にとっては、なかなか分かりづらい言葉でしょう。
一体「特異日」とはどんな日のことで、どのような例があるのでしょうか。

本記事では、意外に知られていない「特異日」の意味や日本での実例、さらに「特異日」に当たらない例外について解説していきたいと思います。

特異日とは

「特異日(とくいび)」とは、「ある気象状態が、その前後の日と比較して、偶然とは思われないほど高い確率で現れる日」という意味の言葉です。英語では、「singularity(シンギュラリティ)」と呼ばれます。

たとえば「○月○日は“晴れの特異日”だ」という場合は、ある特定の日付の日がその前後の日に比べ、圧倒的に晴れた実績を持つことを表します。同様に、雨が降る確率が高い日(雨の特異日)や、高温になる確率が高い日(猛暑の特異日)、台風の接近確率が高い日(台風襲来の特異日)なども存在します。
ただし、「特異日」であっても、毎年必ず同じ気象状態になるわけではありません。

特異日が現れる明確な理由は分かりませんが、おそらくは、特異日のころに気圧配置が特定の癖を出しやすいためと考えられています。

日本の特異日

日本(主に東京)の特異日には、以下のようなものがあります。

1月16日晴れの特異日
3月14日晴れの特異日
3月30日雨の特異日
4月6日花冷え(桜が咲くころに寒さが戻ること)の特異日
4月28日雨の特異日
6月1日晴れの特異日
6月28日雨の特異日(東京都では50%以上の確率で雨が降る)
7月17日雨の特異日(石原裕次郎の命日にあたるため、「裕次郎雨」の名称でも呼ばれる)
8月18日猛暑の特異日
9月12日雨の特異日
9月17日台風襲来の特異日
9月26日台風襲来の特異日
11月3日晴れの特異日

特異日に該当しない日

「特異日」は、前述のように「その前後の日と比べて」特定の気象状態になりやすい日を指します。そのため、前後の日も同じような気象状態が現れやすければ、いくら確率が高くても「特異日」とは呼ばれません。

以下の項目では、そうした「特異日に見えても実際にはそうではない日」について見ていきましょう。

10月10日

10月10日と言えば、1964年の東京オリンピック開会式が行われた日で、かつては「体育の日」としても知られました。これは、10月10日が「晴れの特異日」だからというのが俗説ですが、実際にはそうではなく、例外にあたります。統計的には、10月に晴れる確率がもっとも高いのは、14日となっています。

10日も晴れの確率は高いものの、「特異日」と言えるほどではありません。この日が開会式に選ばれた実際の理由は、晴れの確率が高いのに加え、土曜日であった点が大きいと言われています。

7月7日

7月7日は、言わずと知れた七夕ですが、晴れる確率が低いというイメージが強くなっています。しかし、だからといって「雨の特異日」や「曇りの特異日」というわけではありません。7月7日が晴れにくいのは、単に梅雨時にあたるためで、前後の日も雨や曇りになりやすいことから、「特異日」には該当しないようになっています。

ただ、本来七夕は、旧暦(太陰太陽暦)に基づいて行われる行事でした。現在の暦で言うと、8月の初旬から下旬にかけての季節で、この時期の雨や曇りの確率は、それほど高いわけではありません。

大学入試センター試験の日

「大学入試センター試験(現在は“大学入学共通テスト”)」の行われる日は、雪が降りやすいイメージがあることから、「雪の特異日」と呼ばれることがよくあります。しかし実際には、こちらも「特異日」の例外にあたります。

テストが実施されるのは、1月中旬の2日間ですが、そもそもこの時期は厳冬期で、元から雪が降りやすい状況となっています。当然、前後の日も雪の確率が高いことから、「雪の特異日」とは呼べません。また、実施日が毎年異なる点においても、「特異日」の定義からは外れます。

特異日の意味とは?日本の特異日12選と例外日3選

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