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朝活とは?朝活のメリット・デメリット7選
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「〇活」という2文字の言葉は、近年よく聞かれるようになりました。「婚活」や「終活」、「妊活」といったものが代表的ですが、その中に「朝活」というものもあります。
もう10年以上前に登場した言葉ですが、今でもメディアなどでよく聞かれ、それを売りにしたビジネスも盛んに行われています。
しかしこの「朝活」、実際活発に取り組んでいるという人がいる一方で、実は意味や内容を良く知らないという人も少なくありません。一体、「朝活」とはどういう取り組みで、どのような特徴があるのでしょうか。今さら人に訊くのもためらわれるという人にとっては、気になるところでしょう。
そこでここでは、「朝活」の意味を詳しく解説するとともに、そのメリットやデメリットについても紹介していきたいと思います。
朝活とは
「朝活」とは、簡単に言うと、「朝早いうちの活動」といった意味の言葉です。
もう少しくわしく言えば、「早起きして、その時間を有意義なことに活用すること」を意味しています。これを略したのが「朝活」という呼称で、読み方は、「あさかつ」になります。
活動内容は人によって違いますが、多いのは運動や趣味、勉強や仕事に関するものです。
具体的には、ジョギングや読書、英会話、軽い副業などが、代表的な「朝活」になります。
また、ただゆっくり家族と食事したり、1日の計画を立てるなども、「朝活」に含まれます。
「朝活」という言葉が使われ始めたのは、2008年ごろです。これは、Twitterの日本語版登場時期と重なっています。以前にも個々で早朝時間を活用する人はいましたが、SNSの発達により見知らぬ人同士の交流が活発化したことで、「朝活」の流れも急速に広まることになりました。
メディアでも同時期に「朝活」という言葉が取り上げられ、一般化していきます。少し後には、「朝活」をテーマにした本がベストセラーになるなどの現象も起きています。
こうして人気になった「朝活」は、一過性のブームに終わらず、現在でも定番の時間活用法として実施されるようになっています。
メリット
早朝の時間帯を活用する「朝活」が話題となったのは、さまざまなメリットがあるためです。それまで朝はただ準備に費やすのが普通でしたが、ほかのことに振り向けることで、多くの効果が引き出せることが認識されました。
具体的にどういったメリットがあるのか、以下で詳しく紹介していきましょう。
生産性の向上
「朝活」で得られるメリット、1つ目は「生産性の向上」です。
午前中は、集中力の最も高い時間帯と言われています。特に起きたばかりのころは、脳もまっさらの状態で精神的にもフレッシュなため、最高の機能が期待できます。
また、睡眠を取った後なので身体の疲れもなく、集中力を発揮するにはベストのコンディションです。
逆に、起きてから時間が経つほど、集中力は発揮しにくい状態になっていきます。これは、集中力の源となる精神的・体力的エネルギーが、時間とともに消費されていくためです。「朝の1時間は夜の3時間に匹敵する」と言われるのは、このような理由によります。
ですから、早朝の時間帯に勉強や仕事を行うことで、高いパフォーマンスが得られるわけです。
生活リズムの調整
「朝活」のメリット、2点目は「生活リズムが整う」ということです。
「早起きは三文の徳」ということわざがあるように、昔から早起きは奨励されてきました。
これは朝早く起きることで生活リズムが整い、一日がうまく回るという先人の経験則に基づいています。
実際に、もともと人間は日の出と共に起き、日が沈むころに眠るのが基本の生活リズムでした。文明化により活動時間が夜へずれこんでいきますが、これは本来の生活リズムと合わないことから、ホルモンバランスなどに良くない影響を与えることが分かっています。
「朝活」は、こうしたリズムを適正に整え、体調をベストの状態に戻す効果もあるわけです。
また、社会人なら朝に仕事をすることで残業を減らせるという点でも、生活リズムの好転が見込めます。
時間の有効活用
「朝活」の一番のメリットとも言えるのが、「時間を有効活用できる」という点でしょう。
「時間」は、人間にとっての最大のテーマと言えるものです。特に仕事を持つ社会人にとっては、どうやって自分の時間を作るかが、大きな問題になります。
朝起きてあわただしく準備し、すぐに出勤という生活では、なかなかほかのことに目を向けるゆとりはありません。仕事が終わっても、疲れを引きずったり明日のことを考えたりで、完全に自由な時間は持ちにくいのが実際のところでしょう。
それに対し、朝早く起きることで時間に余裕ができる上、気分もリフレッシュしていますから、趣味などへも活発に取り組むことができます。また、早朝の時間を使うことで夜にゆとりができ、食事や寝るまでをゆっくり過ごせる点もメリットとなっています。
1日の良いスタートが切れる
「朝活」のメリット、4点目は「良い状態で1日を始められる」ということです。
朝の状態は、その日1日の気分を左右する重要な要素となっています。朝のコンディションが良ければ、すっきりした気分で1日を過ごすことができますし、逆に悪ければ、もやもやを1日引きずってしまうことも多くなっています。寝覚めが悪かったために、何となく1日気分がすぐれなかったという経験は、誰にでもあることでしょう。
良い気分で朝を迎えることは、仕事にとっても勉強にとっても大事なことです。「朝活」は、朝早く起きて活動することで、脳や体の状態をリセットしてくれる効果があります。頭もすっきりした気分になり、身体にもエネルギーが行き渡ります。
そうした効果により、その日1日を良い状態で過ごす準備が整います。
新しい出会いや知識が得られる
「新しい出会いや知識に恵まれる」というのも、「朝活」のメリットの1つです。
前述のように、「朝活」は今や、一般にもすっかり定着しています。それにより、早朝に行われるセミナーや勉強会、教室などの催し物が珍しくなくなりました。こうした場に参加することで、仕事や趣味に関する新しい知識を得られるとともに、コミュニケーションの輪も広げられるようになっています。
例えば早朝の英会話スクールやビジネスセミナーなどに通うことで、仕事に活かせる知識を仕込めますし、ヨガ教室などに参加すれば、心も体もすっきり目覚めてその日の活力を得ることができます。
また、共通の趣味や目標を持つ人たちと交流することで、仕事以外の実生活にも良い影響が生まれます。
デメリット
上ではメリットについて見てきましたが、「朝活」は良いことばかりとは限りません。何事もそうですが、良いことの半面悪いことも起きるようになっています。
では、「朝活」にはどういったデメリットがあるのでしょうか。今度はその点について見ていきましょう。
日中眠くなる
「朝活」のデメリットとしてまず挙げられるのは、「日中に眠くなってしまう」ということでしょう。
朝早く目を覚ましたことで、眠気が取れずに1日中ぐったりしてしまうというものです。眠いので集中力も発揮できず、仕事や勉強にとってはまったくの逆効果になります。
もっともこれは、間違ったやり方が原因のケースがほとんどとなっています。
勘違いされがちですが、「朝活」は無理に早起きすることではありません。生活を朝型に変えることが目的の活動です。ですから、睡眠時間を削るのではなく、夜は早めに眠って朝早く目覚めることが重要になります。
こうすることで、無理なく早めに目覚めることができ、日中に眠くなるのを防ぐことができます。
家族とすれ違いがちになる
「朝活」のデメリット、2点目は「家族との時間が合わなくなる」ということです。
1人暮らしであれば、誰にも気兼ねなく自分のペースで活動することができますが、家族と一緒に暮らしていると、なかなかそうはいきません。特にパートナーの帰りが遅くなりがちな場合、自分だけ「朝活」を始めると、すれ違いになる時間が増えてしまいます。
これは、夫婦にとってはなかなか悩ましい問題でしょう。
これに対しては、コミュニケーションの密度を高めることで補うという方法があります。一緒にいる時間を意識して過ごすことで、すれ違う時間を埋めるわけです。また、自分が「朝活」で充実している姿を見せることで、相手を同じペースに巻き込むというのも1つの方法です。
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