マナー
忘年会、新年会など飲み会でのマナー
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忘年会、新年会!マナーを守って一層楽しもう!
年末年始になると、社会人として避けられないのが忘年会や新年会。
近年では「飲みニケ―ション」(飲み会でコミュニケーションを図る)なんて言葉は聞かれなくなってきましたし、むしろ「飲み会は時間外業務」「付き合いで参加するのは時間のムダ」と考える人も増えているようです。
しかし、飲み会を上手く利用することで人間関係が広がったり、時には思わぬ同僚や上司の一面を覗いたりして実りのある時間を過ごせることがあるのも事実。
どうせ参加するのなら、せっかくの機会を前向きにとらえて楽しんでみるのもいいでしょう。
しかし、飲み会にせっかく参加したのにひょんなことで先輩や上司にお小言を食らうのは非常に嫌なものです。
そこで今回は、飲み会で不要なお叱りを受けずに済むために、忘年会や新年会で押さえておくべきマナーをご紹介します。
これを頭に入れて、自分なりの飲み会の楽しみ方を見出してみましょう。
守ることさえ守れば、飲み会は案外、あなたが思うよりも「自由」なものです!
基本中の基本「遅刻しないで会場に到着しよう」
まずは、飲み会の「場所」と「時間」をしっかり押さえます。
「当日の業務終了後に、みんなが行くのに何となくついていけばいいだろう」という考えでは、迷った時に合流できなくなったりして困ったことになりかねません。
あまり馴染みのない職場の最寄り駅周辺が会場だったら、なおさらです。
また、業務終了後に同僚みんなで会場に移動するケースや、それぞれで集まる場合など、どのように移動するかも状況次第ですので、あらかじめ他の参加者に確認しておく必要があります。
会場の電話番号までメモしておければ、当日たまたま会場に向かう時に一人になっても慌てずにお店に電話して場所を聞くこともできるのでベストです。
会場に着いたらまずすること「上座に座らないように気を付ける」
さあ、無事会場に着きました。
まだ到着している参加者はまばらで、席はたくさんあります。
先に来ている幹事や先輩、同僚にあいさつして、席について・・・
と、ここで、ちょっと待って下さい。
飲み会に慣れていない新入社員などがよくやってしまうのが、会場に着いたときに「とりあえず空いている席に座ればいいか」と適当な席に座ってしまうこと。
座席には「上座」「下座」があります。
上座は、会場、または座敷などの奥の方の席で、その場でより地位の高い者が座ります。
逆に、下座は入口に近く店員に注文を伝えたりお皿を下げたりしやすい位置の席で、比較的地位の低い者が座る場所となります。
会場に着いたら大抵の場合は幹事が先に来ていると思います。
慌てずに、まず幹事にどこに座ればいいか聞きましょう。
もしも幹事がまだ来ていない場合や、「どこでもいいから座って」言われた場合は
できるだけ会場、または座敷の「入口」近くに座っておくとよいでしょう。
乾杯用の最初の1杯はスムーズな乾杯のために「ビール」や「ウーロン茶」が親切
忘年会、新年会の参加者が揃うと、大抵の場合、幹事が「ビールの人?」「ウーロン茶の人?」などと、最初の1杯を何にするか聞いてきます。
「最初から好きな飲み物飲ませろよ」と、カシスオレンジやレモンチューハイなどと言いたくなる気持ちは分かります。
しかし、どうか最初は、幹事が「◯◯の人?」という選択肢の中から飲み物を選んであげて下さい。
参加人数が多い飲み会では、まず無事に「乾杯」できるかどうかが飲み会の最初の難関となります。
とにかく参加者に飲み物が行き渡り、全員がコップを手にした状態で「皆さん、飲み物が行き渡りましたでしょうか?」と幹事が声をかけることを、幹事も参加者も心待ちにしています。
そのため、最初の一杯は幹事が集計を取りやすい飲み物にしてあげると親切です。
自分の目の前に料理の大皿が来たら取り分けてあげよう
飲み会では大きな皿に料理が盛られて運ばれてきて、それぞれ取り分けて食べることがほとんどです。
ぜひ、自分の目の前に料理の大皿が来たら、自分の周りの席の人の分を取り分けてみてください。
大皿が目の前に来たらチャンスです。
まず、小皿を一枚取り、大皿から料理を取り分けて、左隣りの席の人の前にそっと置きましょう。
続いてもう一枚小皿を取り、大皿から料理を取り分けて、右隣りの席の人の前へ。
そして、自分の分を取って、おいしくいただきましょう。
初めて取り分けをやってみる時は、何となく気恥ずかしかったり、「余計なお世話なんじゃないかな」と思うかもしれません。
しかし、飲み会の主旨は「参加者同士がより距離を縮めること」。
自分の左右の人の分くらいでも構いません。
料理を取り分けて、「どうぞ」「ありがとう」このやりとりが生まれるだけでも意味があると言えます。
「お酌」をしてみましょう
「お酌」とは、相手のグラスにお酒を注ぐことで、日頃お世話になっている気持ちや敬意を表すものです。
「今年もありがとうございました」「今年もよろしくお願いします」など、一声かけてお酌をするだけでも、お酌をもらった方は大変嬉しいもの。
お酌をするとき押さえておくべきポイントを紹介しましょう。
周囲の人のグラスの残量を気にしておく
周りの人と話をしたり食事を食べたりしながら、なんとなく、周囲の人のグラスの飲み物の残量を気にしてみましょう。
3分の1以下程度になっているグラスを見かけたら、ビンを持って「お注ぎしましょうか?」と一声かけて、お酌をするチャンスです。
ビールやワインではなく、お酌できないチューハイやカクテル、ウーロン茶などの人であれば、「次は何にしますか?」と声をかけましょう。
お酒を持って歩き回らない
飲み会では、お酌するためのビールビンを自分で1本持ち歩いてお酌して回る人を良く見かけますが、実はこれはマナー違反。
挨拶に行ったテーブルにあるビンの飲み物を手に取って、お酌しましょう。
ビンをラベルが上になるように注ぐ
ビールや日本酒、ワインでもビンにはラベルが貼ってありますが、相手のグラスに注ぐ時はこのラベルが上になって見えるように注ぎます。
なお、近年の傾向では「お酌」の強要は一種のパワハラ(パワーハラスメント)に当たるという意見があります。
確かに、「新人は目上の人のグラスが空になっていないか常にチェックしておけ」ですとか、「全てのテーブルにお酌をして挨拶に回れ」などと「強要」し、やらないと叱ったり嫌味を言ったりなどの圧力をかけるのは、古いしきたりと言えるでしょう。
相手に日頃の感謝を伝えるための手段として、お酌をする方もされる方も、強制したりされたりすることなく上手に活用できるようにしたいものです。
まとめ~一番重要!「ちゃんと楽しむつもりで参加すること」~
飲み会には幹事がいて、場所を借りて取り仕切ってくれることが一般的です。
参加者は指定の場所に、参加費を持って集まればいい、ということが多いですね。
しかし、どうせ参加するのであれば積極的に参加する気持ちで臨んでみましょう。
積極的に、というのは、「たくさんお酒を飲む」ということではありません。
飲むのはアルコールでなくてもいいですし、量が少なくても、全然構わないと思います。
せっかく設けられた同僚や上司と仕事以外の話をする場ですから、少しでもコミュニケーションを交わしてみる態度で参加することがポイントです。
そうすることで、飲み物もお酒もよりおいしく感じられることでしょう。
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