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ハゲタカの意味とは?ヘッジファンドとの違いやドラマや小説3選

ハゲタカの意味とは?ヘッジファンドとの違いやドラマや小説

ハゲタカとは企業買収ファンドの一形態で、主に弱った企業を買収し企業価値を高め、株価が上がったタイミングで売却を行うファンドを意味する経済用語です。

経営危機に瀕した企業の株式や社債を安値で買いたたき、積極的に経営にかわわるなどして企業価値を高めた後に株式や社債を売り払い、その利ザヤを稼ぐことを最終目的としています。弱った獲物に狙いを定め、その死肉を食い尽くすハゲタカに似ていることから、そう呼ばれるようになりました。
日本ではテレビドラマなどでハゲタカという言葉が定着しました。

ハゲタカの意味とは?ヘッジファンドとの違い

ここからはハゲタカのもう少し詳しい意味についてご紹介していきます。
また、ハゲタカと同じ企業買収ファンドの一つに、ヘッジファンドというものがあります。この二つのファンドの違いはどこにあるのでしょうか。ハゲタカより前から一般的に認知されているM&Aとはどう違うのでしょうか。

ハゲタカ(ハゲタカファンド)の意味とは

ハゲタカ(ハゲタカファンド)

ハゲタカファンドの最も顕著な特徴は、倒産寸前など経営危機に陥った企業に狙いを定めている点です。広い意味では、経済危機にある発展途上国などの国債を買い占め、その買収益を狙うファンドも含まれます。

ハゲタカという言葉通り、複数のファンドの中でも過激な点が多く、弱った企業の株式や社債を徹底的に安く買いたたき、あらゆる手段を講じて企業価値を高め、時には解体も視野に売り抜けを図ります。
過去に外資系のリップルウッドやサーベラスなどが経営の苦しい日本企業を狙ったケースがありますが、何といっても国内でハゲタカと言えば村上ファンド事件でしょう。ニッポン放送の経営権をめぐっての攻防は、連日マスコミで報道されました。投資家は常にハゲタカファンドの動向に注目しています。

ハゲタカファンドとヘッジファンドとの違い

ハゲタカファンドとヘッジファンドとの違い

次にハゲタカファンドとヘッジファンドの違いをみていきましょう。

そもそもヘッジファンドとは富裕層など特定少数から集めた資金を自由に運用する私募ファンドで、投資信託など制約の多い公募ファンドの対極にあります。
ハゲタカファンドが経営危機の会社に狙いを定めているのに対し、ヘッジファンドは対象企業の経営状況を問いません。またハゲタカファンドは複数の投資家から資金を集めている点も、特定少数の投資家を募るヘッジファンドとの違いです。
とはいえ、企業の株式や債券を買い集め、経営に入り込んで企業価値を高めてから売却し、その利ザヤを稼ぐという点ではハゲタカファンドと一緒で、ハゲタカファンドはヘッジファンドの一形態と言えます。ともに企業買収ファンドの一種で、基本的に双方の合意が必要な企業合併、買収を意味するM&Aとは根本的に違います。

ハゲタカをテーマにしたドラマや小説

「ハゲタカ」という経済用語が一般的に定着したのは、2004年に刊行された真山仁の経済小説「ハゲタカ」(ダイヤモンド社刊行、講談社がシリーズ化)が影響しているのは間違いありません。そのシリーズはベストセラーとなり、2007年にはNHKでドラマ化されて大ヒットとなりました。

NHKドラマ「ハゲタカ」

2007にNHKで放映された「ハゲタカ」は、当時ニッポン放送株をめぐる攻防が注目を集めていたこともあり、全6回の放映で高視聴率を記録しました。かつて部下と上司の関係だった、外資系ファンドの鷲津政彦(大森南朋)と日本企業サイドの芝野健夫(柴田恭兵)の攻防がリアルに描かれています。この経済ドラマをきっかけに、ハゲタカファンド、企業買収、TOB、M&Aなど多くの経済用語が一般に定着しました。09年には映画化もされています。

「ハゲタカ」DVD-BOX

真山仁の経済小説「ハゲタカ」は、2007年のNHKドラマに続いて、2018年にテレビ朝日系の木曜ドラマ枠で再びドラマ化されました。綾野剛を主演に迎え、全8回のシリーズで放映され、高視聴率を誇りました。
このドラマは同年12月、5枚組(本編4枚+特典1枚)のDVD-BOX「ハゲタカ」(テレビ朝日)として発売され、大ヒットを記録しました。

「ハゲタカ4.5 スパイラル」

「ハゲタカ4.5 スパイラル」(講談社)は累計250万部を誇る真山仁の人気経済小説「ハゲタカ」シリーズの最新作で、2018年に発売されました。芝野が、恩師とも言える天才発明家・藤村の遺した東大阪の町工場の専務に就任。町工場という身近な舞台設定で、会社の再生に乗り出します。2019年にはテレビ東京系のドラマBizで「スパイラル?町工場の奇跡?」のタイトルでドラマ化されました。