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由来

「日本」はなぜ「ジャパン(Japan)」と呼ばれるのか

「日本」はなぜ「ジャパン(Japan)」と呼ばれるのか

「日本」はなぜ「ジャパン(Japan)」と呼ばれるのか

「日本」は国際的には英語名の「ジャパン(Japan)」で呼ばれる機会が多く、日本でも「○○ジャパン」などと、頻繁にこの呼称を使用しています。
日本人としてもすっかり馴染んでしまっているこの呼び名ですが、そもそもなぜ「二ホン」や「ニッポン」でなく、「ジャパン」なのでしょうか。あらためて考えてみると不思議なところですが、この理由については主に2つの説が言われています。

本記事では「日本」を「ジャパン(Japan)」と呼ぶ理由について解説しますので、理解の参考にしてみてください。

中国語の「ジーペン」から「ジャパン(Japan)」になった

「日本」の国名はなぜ海外で「ジャパン(Japan)」と呼ばれるようになったのか、その理由の1つとして挙げられているのが、「中国での読み方に影響された」という説です。

現代中国語における「日本」の発音のカナ表記は「リーベン」ですが、実際には「リーベン」と「ジーベン」の中間で読まれます。中国での「日」の発音は、日本人にはなじみがないもので、容易にカナでは表せません。さらに隋の時代では、「日」は「ジツ」と発音するのが一般的だったようです。

また、「本」の字も地域によっては「ベン」と「ペン」の中間くらいで発音されており、人によっては「日本」を「ジーペン」と呼ぶこともあります。この「ジーペン」は「ジパン(グ)」にも聞こえることから、マルコポーロがイタリア語で「Zipangu(ジパング)」と表記し、さらにこれを英語に翻訳する際、「Japan」に変化したのではないかと言われています。

いくつかの言語を経て「ジャパン(Japan)」に変化した

「日本」が英語で「ジャパン(Japan)」と呼ばれる理由には、「ジーペン由来説」のほかにもう1つの説も存在します。

国土の広い中国では、地域によって発音が大きく異なり、「日本」の発音もさまざまなものが使われていました。南方では「ニッポン」に近い発音がされていたのですが、これがポルトガルやスペインに伝播し、それぞれ「Japao(ジャパウン)」「Japon(ハポン)」となります。これがさらにフランス語や英語に移され、「Japon(ジャポン)」「Japan(ジャパン)」となったとも言われています。

つまり、もともとは「ニッポン」という発音から始まり、各言語を経るうちに表記や発音が変化し、英語に取り入れられる際に「ジャパン(Japan)」となったという見立てもできるわけです。
どちらの説が正しいかは不明ですが、いずれにしても中国での呼び方が起点となっているところは確かなようです。

「日本」はなぜ「ジャパン(Japan)」と呼ばれるのか

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