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コミュニケーション

間違えやすいビジネス敬語70選

間違えやすいビジネス敬語70選

正しい敬語を使えていますか?
敬語は相手を尊重する気持ちを表すために使うものです。
しかし、使い方を間違えてしまうとかえって失礼な印象を与えることにもなりかねません。
そこで、特にビジネスシーンで間違いやすい敬語を70例ほど一覧でまとめてみました。

普段何気なく敬語だと思って使っている表現が誤っていないか確認してみましょう。
また、正しい言い方や言い換えの例も上げておきますので困った時の参考にしてください。

あいさつする時によく使う敬語

「ご苦労さまです」

諸説ありますが、「ご苦労様」は目上から目下に対してかけるねぎらいの言葉だというのか一般的な認識です。目上の方には「お疲れさまです」が無難です。

「しばらくぶりです」

だいぶくだけた言い方で、目上に対して使うのは間違った敬語です。
「ご無沙汰しております」を使いましょう。

「お世話様です」

お世話になった相手への敬意を表す言葉ですが敬意は軽く、目上に対して使うには失礼に当たります。「お世話になっております」を使いましょう。

「お体をご自愛くださいませ」

「ご自愛ください」自体に、「体を大切にしてください」という意味が含まれています。
そのため、「お体を」は不要です。
短い言葉になり不安になるかもしれませんが、敬語としては「ご自愛ください。」で十分です。

「つまらないものですが」

昔から手みやげを渡す時に使われてきた表現で、「いつもお世話になっているあなたに、これくらいの品物では感謝の気持ちは伝えきれませんが」というへりくだった気持ちを込めて使われます。
しかし近年は、「つまらないものを渡すなよ」ということから失礼な印象を与えかねない言い方と捉えられる傾向があります。
「いつもお世話になっております。ほんの気持ち程度ですが」や「おいしいと評判のお菓子ですので皆様で召し上がっていただきたいと思いお持ちしました」などの言い換えをする方が好印象でしょう。

「厚くお詫び申し上げます」

「厚く」は「厚くお礼申し上げます」など、良いことに対して使う言葉です。
「深くお詫び申し上げます」が正しい言い方です。

「させていただいております」

「させていただく」は、相手の要望があってそれに応えるという意味を持ちます。
「~いただく」も同様に、相手が頼んだわけでもないのに使用すると失礼な印象を与えることがあります。
例えば社外の人に「販売主任をさせていただいております◯◯です」と言った場合、敬意が自分を販売主任に任命した「自社」に向かっている印象になります。
「販売主任の◯◯です」で十分です。

日常会話、オフィスでよく使う敬語

「了解しました」

「了解」は、同僚もしくは目下に対して使う言葉です。
「しました」を付ければ丁寧語にはなりますが、元々尊敬語ではないため目上やお客様に対して使うのは失礼に当たります。「承知しました」を使いましょう。

「なるほど/なるほどですね」

相手の発言に納得した気持ちを表すため、つい使ってしまいがちですが「なるほど」自体には尊敬の意味はありません。
むしろ目上に使うと、少し見下したようなニュアンスが含まれる場合があります。
後ろに「ですね」をつけて丁寧語にしても敬意がプラスされるわけではありません。
目上やお客様に対しては「おっしゃる通りだと思います」などを使いましょう。

「おわかりいただけたでしょうか」

目上の能力を試したり、評価したりしている印象を与えてしまいます。
同僚や目上からであっても、「分かった?」と聞かれるとカチンと来ることがありませんか?
できることなら「ここまでで何かご質問はありませんか?」「ご不明な点はございませんか?」などの別の言い方ができればベターです。

「一緒に参りましょう」

「参る」は「行く」をへりくだって言う謙譲語です。
自分と敬意を表すべき相手が同じことをするため表現が難しいところですが、「一緒に参りましょう」では相手まで下げてしまいます。
そもそも敬意を払うべき相手に対して「一緒に行こう」という呼びかけ自体が失礼に当たる印象があるため「お供致します」「私も参ります」などの言い換えが無難です。

「花に水をあげる」

「あげる」は「やる」の謙譲語で、自分が相手に何かを与える行動をへりくだる意味になります。
そのため、「花に水をあげる」は、自分の地位を下げて「花」に尊敬の気持ちを表していることになりますので、「花に水をやる」が正しいと言えます。
しかし、「やる」ではぶっきらぼうで不遜な印象もあるため使いづらいという一面もあります。
「花に水をあげる」は、「花」に敬意を払う言葉を使っているわけではなく、自分をへりくだる「あげる」を使っているだけですので、厳密には誤りとは言えません。
本人が「花」に対してへりくだることで丁寧さを表したいのであれば問題ありませんし、むしろ一般的にもよく使われます。
この言い方がどのような意味を持つかどうかを知っておくことに意味があります。

「明日は来られますか」

「来られる」は「来る」を尊敬形に活用したものですので、誤りではありません。
しかし、「来る」の尊敬語はたくさんあり、「いらっしゃいますか」「お見えになりますか」「お越しになりますか」「お出でになりますか」などの言い換えが可能です。

「あの~人事の方は…」

「あの~」は失礼です。
言う前によく伝える内容をまとめて、「あの~」や「え~と」などと言わずに済むように話しましょう。

「○○なんですけど」

「◯◯なのですけれど」のくだけた言い方で、敬意が感じられません。
「◯◯ですが」「◯◯なのですが」としましょう。

「どうしましょうか」

丁寧語ではありますが、尊敬の意味合いが含まれない言い方です。
目上やお客様に対しては「いかが致しましょう」と言うようにしましょう。

「お召し上がりください」

「食べる」の尊敬語である「召し上がる」に、さらに尊敬の意味を持つ「お~になる」を重ねており、正確には過剰な尊敬表現です。正しくは「召し上がってください」となります。ただし多くの方が「お召し上がりください」と使うことが多いことなどから、許される範囲の間違った敬語と捉える方もいます。

打ち合わせなどで使う敬語

「担当者とはお目にかかりましたか?」

「お目にかかる」は「会う」の謙譲語です。この言い方だと自社側の「担当者」の方が偉いことになってしまい非常に失礼です。
「担当者とはお会いいただけましたか?」が正しい言い方です。

「上司にも申し上げておきます」

この言い方の場合、自社側の「上司」に敬意を払っています。
対外的には「上司にも申し伝えておきます」が適切な言い方です。

「資料をご持参ください」

最近では「使っても問題なし」と解釈されるようになってきていますが、「参る」という言葉は「行く」の謙譲語で、「持参する」も献上の意味合いを持ちます。
そのため敬意を表すべき相手に対して使うのは本来的に言えば適当ではないとも言えます。
「お持ちください」とするのが無難でしょう。

「おっしゃられる通りだと思います」

「言う」の尊敬語の「おっしゃる」と、尊敬の表現である「お~られる」が重複した尊敬表現です。
「おっしゃる通りだと思います」の方が正しいですし、語感もスマートですね。

「ご覧になられる」

「ご覧になる」は「見る」の尊敬語で、さらに尊敬の意味を表す「ご~られる」を重ねており、過剰です。
「ご覧になる」が正しい敬語の使い方です。

「資料は拝見されましたか」

「拝見」は「見る」の謙譲語です。敬意を払う相手に使う言葉ではありません。
「資料はご覧いただけましたか?」と言いましょう。

「本日中にお送りさせていただきますので」

「送る」に尊敬の意味を表す「お」を付けて「お送りする」にし、さらに「させていただく」まで付けると、過剰な敬語になります。
「お送り致します」「お送りします」で十分です。

「私には役不足です」

「役不足」は、「私がするのに相応しくない仕事」を与えられた時に不満の意を表すのに使う言葉です。
「私にはこの仕事をするのに十分な能力が備わっていない」ということを言いたいのであれば、「私には力不足です」が正しい表現となります。

「査収しました」

「査収」とは、書類や金品を調べて受け取ることですが、自分が受け取った場合には使用しません。
相手に書類や、メールであれば添付ファイルなどを確認してもらいたい時に「ご査収ください」と使用します。
自分が書類などを受け取り確認したことを伝えたいのであれば、「確認致しました」「拝見致しました」としましょう。

「ご拝受いただければ幸いです」

「拝受」は謙譲語で、受けることをへりくだっていう言葉のため、敬意を表す相手の行動に大しては使用しません。
「お受け取りいただければ幸いです」にしましょう。

「拝見致しました」

「見る」の謙譲語は「拝見する」ですが、その「する」をさらに謙譲語の「致す」にしており、過剰な謙譲表現です。
「拝見しました」で十分です。

接客時によく使う敬語

「お受け取り致しました」

自分が受け取ったということを丁寧に言おうとして頭に「お」を付けたパターンですが、誤りです。
「お受け取り」とすると行動する人への敬意を表しますので、自分に対して尊敬語を使ってしまっています。
「受け取りました」「いただきました」などを使いましょう。
少し堅い言い方になりますが「拝受しました」ということもできます。

「ご利用できません」

「利用できない」の丁寧語「利用できません」に「ご」を付けていますが、敬語としては尊敬の意味合いが足りません。
「利用する」の尊敬語は「ご利用になる」になりますので、「ご利用になれません」の方が適切な敬語です。
または、「利用してもらえない」という意味からすると「ご利用いただけません」とするのがよいでしょう。

「お求めやすい商品です」

敬意を表す言い方として、「お~になる」という言い方があります。
「お求めやすい」は語感はいいかもしれませんが、尊敬表現としての「お」があるのに「~になる」部分が足りず、誤った言い方です。
「お求めになりやすい商品です」とするのが正しい言い方です。

「どうか致しましたか?」

「いたす」は謙譲語のため、敬意を表す相手に使用するのは適当ではありません。
「どうかなさいましたか?」を使いましょう。

「○○様でございますね」

「ございます」は「在る」の丁寧語ですが、自分の行動や所有物をへりくだって言う謙譲語と捉える説もあります。
そのため厳密には丁寧な表現として誤りではないと捉える場合もありますが、相手に敬意を表すのであれば「◯◯様でいらっしゃいますね」と、尊敬語の「いらっしゃる」を使うのが適当です。

「~の方」

主に接客においてよく用いられがちですが、敬語としてというより日本語として間違った表現です。
「~の方」自体が特に意味をなしていません。
「お荷物の方をお持ちします」であれば、「お荷物をお持ちします」と言えばいいのです。

「拝見させていただきました」

「見る」を尊敬語の「拝見する」にし、さらに「させていただく」まで付けると、過剰な敬語になります。
「拝見致しました」で十分です。

「~円からお預かりします」
文字通り「~円のうちから~円を預かる」ということになりますので、一時的に保管するだけで受け取り手の所有にはならないことを意味する言い方です。
「一時的に保管する」という意味になりますので、適切な表現ではありません。
「~円いただきます」「~円ちょうだいします」という言い方が正しいです。

「~になります」

よくファミリーレストランなどの接客などで聞かれる、「こちら、オムライスになります」などは、「オムライスでございます」で問題ありません。
「~になります」は、状態が変化する場合に使用するもので、単純に状態や事実を示すのなら「です」や「ございます」を使います。

「お座りください」

敬語として間違いではありませんが、「おすわり」という語感が犬に対する指示である「おすわり!」をイメージさせます。
同じ意味を持つ「お掛けください」がありますので、こちらを使うのが無難です。

「~でよろしかったでしょうか」

現在進行形の内容に対し、過去形で問いかけることになり、間違っています。
ただし、「過去に得た情報が間違っていないかどうかの確認」という意味合いで言うのであれば間違ってはいません。
例えば「(先日うかがった話からすると、確か、)ご来社は11時でよろしかったでしょうか?」であればOKです。
この場合は、「先日うかがった話の内容を確認するための過去形」になります。

「申されていました」

「申す」は謙譲語のため、敬意を表す相手の行動に付けるのはNGです。
「おっしゃいました」が正しい言い方です。

訪問、来客時によく使う敬語

「お客様がお越しになられました」

「お越し」は「来る」の尊敬語、「お~になる」は一般的な尊敬表現で、過剰な敬意を表すため適切な敬語ではありません。「お見えになりました」が正しい敬語です。

「○○様が参られています」

「来る」の謙譲語としての「参る」ですので、敬意を払う相手に使うのは失礼です。
「◯◯様がお見えです」などが正しい敬語です。

「◯◯は本日は休みをいただいております」

休みは誰にもらうものかを考えてみましょう。
休みは「自社」からもらうものですので、この言い方だと自社に対して敬意を表すことになります。
そのため他社やお客様に向けて言うと「自分の会社を持ち上げている」言い方になります。
「本日は休みを取っております」「休暇を取っております」と言いましょう。

「お客様をお連れしました」

「連れ」には、「同伴者、仲間を引き連れる」という意味があります。
そのため、この言い方はお客様を自分と同列の同伴者、仲間とみなすものになります。
「お客様をご案内しました」「お客様がお見えになりました」などに言い換えましょう。

「こちらでお待ちいただく形になります」

「形になります」自体は特に尊敬する意味を持ちません。
「こちらでお待ちください」が正しい言い方になります。
しかし、「こちらでお待ちください」と丁寧に伝えられればそれで十分です。

「一緒に参りましょう」

「参る」は「行く」をへりくだって言う謙譲語です。
自分と敬意を表すべき相手が同じことをするため表現が難しいところですが、「一緒に参りましょう」では相手まで下げてしまいます。
そもそも敬意を払うべき相手に対して「一緒に行こう」という呼びかけ自体が失礼に当たる印象があるため「お供致します」「私も参ります」などの言い換えが無難です。

「理事長は明日、御社に伺うとおっしゃっています。」

自社の理事長が「御社に伺う」というところまではOKです。ここで使う「おっしゃる」は自社の理事長に対しての尊敬の意味を表しており、不適切な敬語です。
「御社に伺うと申しております」としましょう。

「お伺いします」

自分が「行く」ことを謙譲語である「伺う」とするのは正しいですが、それに尊敬の意味を持つ「お」を付けているため、誤りです。
「伺います」で問題ありません。

「ご一緒します」

問題なさそうにも思えますが、「一緒」という言葉は相手と同列に並んで行くという印象をもたれ、格上に対して使用するのは失礼だと考える人もいます。
「お供致します」の方が適切です。

気持ちを伝える時によく使う敬語

「すみません」

「すみません」は、謝罪の気持ちを表す表現ですが若干くだけた言い方です。
「申し訳ございません」や「恐れ入ります」が正しい敬語です。

「とんでもございません」

この「とんでもない」は「意外である」という意味を表すひとつの言葉です。
そのため、「ない」部分だけを「ございません」と丁寧な表現に置き換えることはできません。
「とんでもないことです」が正しい言い方です。

「相変わらず」

単純に「相変わらずですね」という言い方をすると、いい風にも悪い風にも取れるのでNGです。
また、相手との距離感によっては失礼な印象を抱かせてしまう場合もあります。
そもそも「相変わらず」自体が褒め言葉にも皮肉にも取られかねない難しい言葉です。
「相変わらずお元気で何よりです」など、「変わらないことがいいことである」という気持ちを誤解のないように伝えられる言い方であればいいでしょう。

「大変参考になりました」

「参考」とは、「考えるに当たって足しにする」という意味で、目上の相手に使うと失礼です。
「勉強になりました」とするのが無難でしょう。

「分かりません」

尊敬の気持ちがこもっていない言い方です。「存じ上げません」と言いましょう。

「大丈夫です」

相手の申し出や好意を辞退する時に使われますが、「大丈夫」自体はその意味を持ちません。
「結構です」という言い方が適切です。

「構いません」

「構いません」は相手の行動や発言に対して肯定の意思表示をする場合や許可する場合などに使用されますが、シチュエーションにより非常に多くの異なるニュアンスを持つ言い方です。
言い方によっては冷たい印象を与えてしまうことがあるため、「結構です」や「差し支えありません」などに置き換えた方が無難な場合もあります。

「ご注意してください」

「ご(お) ~する」は、「ご一緒する」「お渡しする」などのように使う自分をへりくだる謙譲表現です。
そのため、敬意を表すべき相手が注意することについて「ご注意する」はおかしな表現です。
「ご注意ください」で十分です。

確認する時によく使う敬語

「これで結構でしょうか」

「結構」は、目上の人が目下の人に対して使います。
目上に対して言う場合は「これでよろしいでしょうか」と言いましょう。

「どうしますか」

日常会話では問題ありませんが、この言葉自体、尊敬の意味を持ちません。
「いかがなさいますか」や「いかが致しましょう」を使いましょう。

「あの件についてうかがっていますか」

「うかがう」は「聞く」の謙譲語で、自分の行動をへりくだる時に使いますので間違いです。
「あの件についてお聞きになっていますか?」と言い換えましょう。

「ご確認してください」

「ご~する」「お~する」は、自分をへりくだって敬意を示す謙譲表現です。
そのため、「ご確認する」は謙譲の意味を持つ言い方になり、自分が確認する場合に使うもので、相手が確認する場合に使うのは不適切です。
「ご確認ください」で十分ですし、「ご確認なさってください」でもよいでしょう。

「おられますか?」

「おる」は「いる」の謙譲語のため、謙譲語の「おる」と尊敬の意味を持つ「られる」を併用していることになり、厳密には誤りです。
ただし、「おる」を丁寧語と捉える説もあり、「おられますか?」という言い方は許容できる、という意見もあります。
「いる」の尊敬語の「いらっしゃる」を使い「いらっしゃいますか?」とすれば尊敬語として間違いありません。

「どちらに致しますか」

「致す」は「する」の謙譲語で、相手の行動に対して使うのは適切ではありません。
「する」の尊敬語の「なさる」を使い、「どちらになさいますか」としましょう。

「呼び方」の敬語

「わが社」

「わが社」は、自社のことにプライドを持った言い方で、敬語としては相応しくありません。対外的には「弊社」を使いましょう。

「当社」

「当社」は、自社を客観的に捉えた言い方です。「当社比」「当社調べ」など、敬意を表する必要がない場面で使用されます。
対外的には「弊社」を使いましょう。

「どちら様でしょうか」

相手が誰かを確認する言葉として、決して失礼な言い方と言うわけではありません。
しかし「あなた、誰?」というニュアンスが直接的に伝わり過ぎてしまいます。
「お名前をお聞かせいただけますでしょうか?」などの違う言い方をしましょう。

「各位様」

「各位」自体に敬意を表す意味が含まれているため、「様」を付ける必要はありません。
「会員各位様」や「関係者各位様」などは誤りで、「会員各位」「関係者各位」が正解です。

「(役職名)+様」

例えば「◯◯社長様」「◯◯専務様」など、役職に「様」を付ける必要はありません。
役職名に敬意が込められています。
「◯◯社長」「◯◯専務」で問題ありません。

「お名前様」

「お名前様をちょうだいしてもよろしいでしょうか?」などと用いられることがありますが、
「お名前」に「様」を付ける必要はありません。
何にでも「様」を付ければ敬意が表せるというものではありません。
もっと他の部分でしっかり敬意を表す話し方ができるはずです。

「お名前をちょうだいできますか」

「ちょうだいする」は「もらう」「受け取る」の謙譲語です。
よく耳にする言い方で、なんとなく「敬語を使えている感」がアピールできる言い方ですが、「名前」はもらうものではないため間違いです。
「お名前をお聞かせいただけますか?」「お名前をうかがってもよろしいですか?」と言いましょう。

「御社」と「貴社」

どちらも相手方の会社を指して言う時の尊敬の表現で、意味に違いはありません。
しかし、「御社」は話す時、「貴社」は書く時に使用するのが一般的です。
「貴社」を口頭で伝えると「キシャ」となり、「記者」「汽車」など同じ読みで意味が違う言葉がいくつかあり、まぎらわしいためです。

最後に

相手に尊敬の意味を表す敬語も使い方を間違えてしまうと逆に失礼な印象を与えてしまいますので、正しい敬語を使うことはとても大切です。
しかし敬語の誤りは自分ではなかなか気付かないものです。
これを機に自分が誤った敬語を使ってしまっていないか確認し、いつでも正しい敬語が使えるように意識してみてはいかがでしょうか。

間違えやすいビジネス敬語70選

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