まとめ

○○チョコ10選

○○チョコ

毎年2月14日と言えば、すぐに「バレンタインデー」の名が思い浮かぶほど、このイベントは日本に定着しています。欧米では「恋人の日」として知られるバレンタインですが、日本では主に、女性が男性へチョコレートと共に想いを伝える日として根付きました。しかし時を経た現在では、チョコの贈り方は多様化しており、それとともに「○○チョコ」という呼び名も増殖しています。

本記事では、バレンタインにおけるさまざまな種類の「○○チョコ」について紹介していきたいと思います。

本命チョコ

バレンタインのチョコの種類で真っ先に思い浮かぶのが、「本命チョコ」でしょう。「本命＝最有力、最も望んでいる候補」という意味の通り、女性が一番意中である男性に渡すチョコレートを指します。付き合っている彼氏や結婚している夫、また、片思いの人といった相手がそうした対象にあたります。

本命チョコは、手作りをはじめ、凝ったラッピングのものや有名ブランドのものなど、贈り手の強いこだわりが感じられるものを選ぶケースが多くなっています。

逆チョコ

日本でバレンタインは、「女性から男性へ愛の告白をする日」として広まりましたが、その逆のパターンとして浸透しつつあるのが、「逆チョコ」です。つまり、男性から女性へ愛の告白と共に贈られるチョコレートを指します。具体的な対象としては、彼女や妻、片思いの女性などが相当します。

海外のバレンタインデーでは、告白の主体が男性であるケースが多いので、そういう点では日本のバレンタインも欧米型に近づいていると言えます。

義理チョコ

バレンタインチョコの種類の代表例として、「義理チョコ」も挙げられます。この場合の「義理」とは、「付き合い上しかたなしにする行為」の意味で、その通り日頃付き合いのある相手に、礼儀や愛想として渡すチョコレートを指します。贈る相手は、職場の上司や同僚、取引先などが相当します。

義理チョコの場合、本命チョコなどと比べると、見た目も簡素で価格も抑えめであることが多くなっています。

社交チョコ

「社交チョコ」とは、文字通り「社交辞令の意味で渡すチョコ」を指します。読み方は、「シャコチョコ」です。そのまま「社交辞令チョコ」と言われる場合もあります。対象となるのは同じ会社の男性（上司や同僚など）で、円滑な人間関係の構築を目的として贈られます。

義理チョコの一種といった位置づけになるため、パッケージやサイズなどは、控えめなものが主に選ばれます。

友チョコ

「友チョコ」とは、「友人間で贈り合うチョコレート」のことです。特に女性同士で互いにプレゼントするチョコについて言い、通常は複数人のグループで交換会を開く形となります。

広まりだしたのは2000年ごろからとされていますが、友人間で気軽に楽しめることから、最近では本命チョコよりこちらを優先するケースも増えているようです。

自分チョコ・マイチョコ・ご褒美チョコ・自己チョコ

バレンタインのチョコの種類として、「自分チョコ」や「マイチョコ」などと呼ばれるものもあります。これは、他人のためではなく自分のために贈るチョコレートのことで、「ご褒美チョコ」などとも呼ばれます。バレンタインチョコの中でも、近年割合を増やしつつある種類です。

購入するのは、女性だけでなく男性も含まれると言われていますが、その背景にはチョコの種類の多様化や、品質の向上などが関係していると考えられます。

ファミチョコ

「ファミチョコ」の「ファミ」とは「ファミリー」のことで、「家族へ贈るチョコ」を意味します。バレンタインで娘から父へチョコを贈るケースは以前からありましたが、「ファミチョコ」はそれに限らず、母親や兄弟姉妹、祖父母なども対象に含まれるようになっています。

義理チョコの一種とも言えるジャンルですが、近年はおうち時間のちょっとした贅沢として力を注ぐ女性も増えています。

世話チョコ

「世話チョコ」とは、「お世話になった人へ贈るバレンタインのチョコレート」を指します。具体的な相手としては、職場の上司や学校の先生などが相当します。

義理チョコとよく似ていますが、形式的なニュアンスが強い義理チョコよりも、素直な感謝の念が込められているところが特徴です。そのため、贈る相手も誰でもよいわけでなく、かなり絞られることが多くなっています。

ファンチョコ

「ファンチョコ」と呼ばれる種類のバレンタインチョコは、その名の通り、「ファンが好きな芸能人へ贈るチョコレート」を意味します。人気の芸能人の事務所には、毎年バレンタインの一週間ほど前からチョコレートが届き始め、当日は山のような荷物が配達されるのが通常のようです。

また最近では、いわゆる「推し活」そのものをテーマとしたチョコが発売されるなど、リアルな対象に限らない「ファンチョコ」の種類が広がっています。

ユリチョコ・ホモチョコ

「ユリチョコ」の「ユリ」は「百合」で、「女性同士の恋愛」の隠語です。つまり「ユリチョコ」とは、「女性から女性へ愛の告白として贈られるチョコ」を指します。一方、「ホモチョコ」の「ホモ」は「ホモセクシュアル」を意味しますが、一般的には恋愛感情のあるなしにかかわらず、「男から男に贈られる」という方向性をひとくくりにしてホモチョコと呼ぶようになっています。

なお、「百合」や「ホモ」の名称については、差別的なニュアンスを含んでいるといった批判的な意見もあります。