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「マルチハビテーション」の意味とは?使い方や例文
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「マルチハビテーション」の意味とは?使い方や例文
「マルチハビテーション」は近年急速に注目を集めつつあるワードで、ちらほらと耳にしたことがあるという人も多いでしょう。しかし、その詳しい内容については、まだまだ知られていない部分が多くなっています。
そこで今回は、「マルチハビテーション」の意味や使い方などについて、わかりやすく解説していきたいと思います。
「マルチハビテーション」の意味
「マルチハビテーション」とは
「マルチハビテーション」とは、「2つ以上の居住空間を行き来しつつ暮らすライフスタイル」のことです。「複数の」を意味する接頭語「マルチ(multi)」と、「住居」「住宅」などを意味する「ハビテーション(habitation)」を組み合わせた造語になります。「二拠点生活」や「多拠点生活」などとも呼ばれます。
これまで生活と言えば、拠点を1ヵ所に絞って暮らすことが通常でした。それに対し「マルチハビテーション」は、複数の生活拠点を持ち、場面に応じてそれぞれを使い分けるのが特徴です。さまざまなパターンが考えられますが、一般的には平日を都市部で働きながら過ごし、週末は地方でゆっくりと過ごすというケースが多くなっています。また、普段は地方に住む人が、都会に部屋を借りるというケースも見られます。
特にビジネス用語というわけではありませんが、最近では「マルチハビテーション」のサブスクリプションサービスも登場するなど、ビジネスシーンでの注目度も急上昇しています。
「マルチハビテーション」が注目される背景
「マルチハビテーション」は、以前から欧米において理想とみなされてきたライフスタイルですが、最近は日本でも注目されるようになっています。その理由としては、1つには日本でも価値観が成熟し、スローライフのようなライフスタイルへの憧れが強くなったということが挙げられます。
また、インターネットの普及でどこでも同じように仕事がしやすくなったということも、大きな理由の1つです。働くのに特定の場所にこだわる必要が減ったことで、より自由な生き方をしたいという機運が高まったと考えられます。さらに、近年の「働き方改革」でワークスタイルの多様化が進んでいることも、こうした流れを後押しする要因となっています。
「マルチハビテーション」の使い方・例文
上では「マルチハビテーション」の意味について紹介しましたが、実際の使い方も知りたいところです。この項目では、「マルチハビテーション」の用法について例文を挙げて見ていきましょう。
例文:「テレワークを経験したことで、マルチハビテーションへの関心が強まった」
例文:「マルチハビテーションの許可をもらうために、会社とずいぶん交渉したよ」
例文:「私の場合、サブスクリプションサービスを利用することで、マルチハビテーションのコストをできるだけ抑えています」
例文:「マルチハビテーションは、空家に悩む地方にとってもメリットがある」
例文:「マルチハビテーションを始めるなら、準備は入念にしておいた方がいいよ」
「マルチハビテーション」のメリット・デメリット
ここまで「マルチハビテーション」の意味や使い方について見てきましたが、最後にメリットやデメリットについても紹介しておきましょう。
メリット
「マルチハビテーション」の最大のメリットは、「それぞれの場所の良い面を味わえる」というところです。都会暮らしの利便性も、田舎暮らしの気楽さも、どちらも満喫することができます。一方、地方にとっても、例文で述べたように、空家対策や過疎化対策になるというメリットがあります。
デメリット
デメリットとしては、コストの問題が挙げられます。各種サービスの利用で抑えることはできますが、やはり通常よりかかってしまう傾向があるのは否めません。また、人によっては移動でストレスがたまる場合もありますし、会社によっては規則に違反するケースもあります。
例文でも述べましたが、「マルチハビテーション」を始める場合には、こうした問題を考えて、事前に十分な準備や対策をしておいた方が良いでしょう。
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