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一般常識

「整合性」「一貫性」「妥当性」の意味と違い

「整合性」「一貫性」「妥当性」の意味と違い

「整合性」「一貫性」「妥当性」の意味と違いとは

「整合性」「一貫性」「妥当性」の3語は、いずれも「あるものごとが論理的に矛盾していないこと」を指して使われます。これらの言葉は普段無意識に使っていますが、改めて考えてみると、個々の違いが分かりづらい部分も多くなっています。果たしてこの3語は、どのように使い分けるのが正しいのでしょうか。

今回は、「整合性」「一貫性」「妥当性」の意味や違いなどについて解説していきましょう。

「整合性」とは

整合性

「整合性(せいごうせい)」とは、「ものごとや言動に矛盾がなく、整っていること」という意味の言葉です。論理学の用語であり、英語の「consistency」の訳語にあたります。「無矛盾性(むむじゅんせい)」とも呼ばれます。「2つの論理の間には、きちんとした整合性がある」「君の今の言葉は、この間言ったことと整合性が取れていない」のように使われます。

「整合性」の「整合」とは、「ずれや矛盾がなく、方向などがそろっていること」といった意味を表します。

「整合性」と「一貫性」は、どちらも「consistency」の訳語にあたっており、同じ場面で使うこともできます。ただ、「整合性」の場合は「複数のものごとの間に共通の原則などが存在する」といったニュアンスが強くなる点で、「一貫性」と使い分けることができます。

「一貫性」とは

一貫性

「一貫性(いっかんせい)」とは、「始めから終わりまで、同一の方針や考えに拠っていること」という意味の言葉です。上記のように、「consistency」の訳語になります。「私の説明は、彼らには一貫性が欠けていると映ったようだ」「彼の言動にはまったく一貫性が感じられない」のように使われます。

「一貫性」の「一貫」は、「同じ1つの方針や方法、態度で、最初から最後まで貫き通すこと」を意味します。

「整合性」とは、上で述べたように類語の関係にあります。ただ、「整合性」が「複数のものごとの間に共通の論理などが存在する」といったニュアンスで使われるのとは違い、「一貫性」は、「1つのものごと全体が、同じ論理などによって調和や均衡を保っている」といったニュアンスで使われる点が特徴となっています。

「妥当性」とは

妥当性

「妥当性(だとうせい)」とは、「うまく適合する度合い」という意味の言葉です。あるものごとが、原理や方針などに対し噛み合っている度合いについて言います。「その手段は倫理的な妥当性を欠いている」「現状では最も妥当性のある結論だ」のように使われます。
「妥当性」の「妥当」とは、「実情によく当てはまっていること」「適切であること」を意味します。

「妥当性」は、「つじつまが合っている」という点では「整合性」「一貫性」と共通していますが、詳しい意味合いは違います。「整合性」や「一貫性」が、「あるものごとに首尾一貫した原理などが見られること」を指すのとは違い、「妥当性」は「原理原則や論理、常識などに適っているかどうか」を指す言葉となっています。