一般常識
「留意」と「注意」の意味と違い

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「留意」と「注意」の意味と違いとは
「留意」と「注意」は、共に似た意味合いを持つ言葉で、使い分けに迷うケースも多くなっています。例えば「道路の飛び出し」を警告する場合は、どちらの語を使うべきなのでしょうか。
今回は、「留意」と「注意」の意味や違いについて詳しく解説しますので、使い分ける際の参考にしてみてください。
「留意」とは
「留意」とは、「あるものごとに心をとどめ、気をつけること」という意味の言葉です。読み方は「りゅうい」で、「健康に留意してほしい」「留意事項を伝達する」のように使われます。
「留意」の「留」は、「ながれる」「田畑」の象形から成り、「(田の間をながれる水が)とまる、とどめる」を表す漢字です。一方「意」の字は、「音」「心臓」の象形から成り、「言葉(音)で表せないこころ、おもい」の意味を持ちます。
「注意」とは、「気をつける」という意味を持つ点で違いはありません。しかし、その表す程度には差があります。「注意」に比べると、「留意」は「心にとめる」といった程度で、やや緩いニュアンスになるのが特徴です。また、使われる対象が主に服装や健康などの抽象的なものであり、かつ気をつける時間がある程度継続する点も、「注意」との使い分けのポイントとなっています。
「注意」とは
「注意」とは、「気をつけること」「悪いことが起こらないよう警戒すること」「気をつけるように傍らから言うこと」といった意味の言葉です。読み方は「ちゅうい」で、「道を渡る際は注意が必要だ」「細部に注意して観察するように」のように使われます。
「注意」の「注」という字は、「水」「とどめる」の象形から成り、「(水をたくわえとどめるために)そそぐ」を表しますが、この場合は「心を一点に集める」の意味になります。
「留意」との違いは、気をつける程度がより強いという点にあります。また、「警戒する」「忠告する」の意味も持ち、「飛び出し注意」のように具体的・瞬間的な対象についても使われる点も、「留意」との違いとなっています。
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