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一般常識

「理知的」「理性的」「論理的」の意味と違い

「理知的」「理性的」「論理的」の意味と違い

「理知的」「理性的」「論理的」の意味と違いとは

「理知的な考え」と「理性的な考え」は、どちらも同じことを指しているようですが、実際には微妙な違いがあります。しかし、その違いについて具体的に指摘できる人は、そう多くはないでしょう。一体、「理知的」と「理性的」はどのような点が異なるのでしょうか。

今回は、この2つの意味や違いに加え、「論理的」との違いについても解説していきたいと思います。

「理知的」とは

理知的

「理知的(りちてき)」とは、「理知によってものを冷静に考え、行動するさま」という意味の言葉です。「理知」とは、ものごとの道理を判断する能力を言い、「理性と知恵」を表します。「彼は理知的な思考の持ち主だ」「彼女ほど理知的な人は珍しい」のように使われます。

「理知的」はまた、「理知に富んでいるように見えるさま」という意味合いもあります。理性や知性にあふれて見える様子を言い、この場合は「理知的な容貌の人物」「およそ理知的な振る舞いとは言い難い」のように使われます。

「理知的」と「理性的」は、共に「感情などに左右されずに判断する」という点で違いはありません。しかし、「何を基準に判断するか」という点に違いがあります。「理知的」で基準になるのは、主に「知性や論理性」です。

「理性的」とは

理性的

「理性的(りせいてき)」とは、「本能や感情に動かされることなく、落ち着いて理性の判断に従うさま」という意味の言葉です。「あの人はいつでも理性的な考え方をする」「理性的な態度をなくしたら、文明人とは言えない」「指導者たるもの、常に理性的な行動を心がけるべきだ」のように使われます。

「理性的」と「理知的」は、上記のように意味合いは似ていますが、「判断の規準となるもの」において違いがあります。「理知的」が主に「知性や論理性」に重きを置いて判断するのに対し、「理性的」は、「ものごとの道理」を原則として判断する点が特徴です。「道理」とは「人の行うべき正しい道」のことで、つまり「理性的」は「倫理」を基準としている点で、「理知的」と使い分けることができます。

「論理的」とは

論理的

「論理的(ろんりてき)」には、「論理に関するさま」という意味合いのほかに、「論理にかなっているさま」という意味があります。前者は「論理的な問題」のように使われ、後者は「論理的な説明を心がける」「彼女は非常に論理的な思考をする」のように使われます。「論理」とは、「議論の筋道や筋立て」を表しています。

このように、「論理的」と「理知的」「理性的」は、意味合いがはっきり違います。「理知的」「理性的」が「感情などに流されずに、知性や道理によってものを考えるさま」を指すのに対し、「論理的」は、「既定の事実から、誰もが納得するように筋道を立ててものごとを考えるさま」を指しています。