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「成金」と「お金持ち」の違い10選

「成金」と「お金持ち」の違い10選

「成金」と「お金持ち」の違い

「一億総中流」と言われた時代も今は昔、日本でも格差の広がりが問題となっていますが、その一方で「成金」と呼ばれる人々も続々誕生しています。ところでこの「成金」という言葉、どちらかというとネガティブなニュアンスが強いのが特徴ですが、これに対して「お金持ち」という言葉には、特に悪い印象がありません。どちらも財産家という点では同じなのに、この差はどこから来るのでしょうか。

本記事では、「成金」と「お金持ち」の具体的な違いについて、10個のポイントを紹介していきたいと思います。

成金は余計なものを買い、お金持ちは自己投資する

「成金」と呼ばれる人の場合、小物を衝動買いする傾向が強くなっています。お金が入るたびに、特に必要のないこまごまとしたものを買ってしまい、結局手持ちの現金のほとんどを使ってしまうということがよくあります。全く無駄な買い物でしかありませんが、お金にゆとりがある限りは、同じ行動をし続けます。

一方、「お金持ち」と呼ばれる人はこれとは違い、無駄な買い物は極力しません。不必要な小物を買い込むより、自分への投資にお金を使うのが通常です。例えば、英会話や武道などの習い事や、音楽や絵画、スポーツ、映画鑑賞などの趣味といったものです。小物は買ってしまえばおしまいですが、これらの自己投資は精神的な豊かさや、心のゆとりにつながります。

成金は虚栄心で買い物し、お金持ちは目立たず買い物する

「成金」の場合、「虚栄心を満たすための買い物」をするケースが多くなっています。「成金」の行動の根底にあるのは、「人に良く見られたい」という欲求です。その行動が、他人にどのような感心を呼び起こすかを、常に気にしています。そのため、持てる財力をド派手でわかりやすく豪華なものにつぎ込んでしまうわけです。いわゆる「成金趣味」は、その結果のちぐはぐな悪趣味さを表しています。

これに対し、「お金持ち」のお金の使い方は違います。必要な買い物では他人を驚かすより、使い勝手や美的なセンスの方を重視しますから、決して悪趣味に陥ることがありません。見た目も一見地味ながら、実は一級の素材が使われており、使用感や居心地が最高ということが多くなっています。

成金は湯水のようにお金を使い、お金持ちは時を見て散財する

「成金」は、常日頃から金額に構わずお金を使う傾向があります。「成金」とはそもそも、もともと豊かでなかった人が短期間で巨大な財をなすことを指しますが、かつてお金を自由に使えなかったぶん、成りあがってから湯水のように散財するケースが少なくありません。宝くじで一等を当てた人や、成功したスポーツ選手があっという間に破産することがよくありますが、それはこうした原因によります。

これに対し、「お金持ち」と呼ばれる富裕層の多くは、意外なことにそれほど頻繁には散財しません。なぜならば、自分の富が無限ではないことを、よく知っているからです。では、いつ大きなお金を使うのかと言えば、「本当に自分の興味がそそられるものや、情熱を傾けられるものに出会った時」が中心となっています。

成金は小銭を気にせず、お金持ちは小銭と紙幣を分ける

「小銭に対し頓着しない」という人をよく見かけますが、こうした人は「成金」にはなれても、「お金持ち」にはなれないケースが多くなっています。紙幣も硬貨もお金に違いはありませんが、大物未満の人は、どうしても小銭を軽視する傾向があります。しかも、溜まった小銭についても無頓着なので、いつでもジャラジャラ余分な小銭を持ち歩いてしまいがちです。

これに対し、「お金持ち」は、できるだけ小銭を持たない習慣を徹底しています。また、「お金持ち」は紙幣と硬貨を分けて持っているケースもよくみられます。こうすることで、運気が上がると言われるからです。「お金持ち」を目指すのであれば、「小銭に対する意識」を変えるのも大切でしょう。

成金はその場限りの消費をし、お金持ちは堅実に投資する

「成金」と呼ばれる人たちの多くは、その場限りの消費に明け暮れる傾向があります。ブランド商品や高級車を次々に購入したり、キャバクラやホストクラブに通い詰めるといった具合です。また、ギャンブルにのめりこみ、一晩で大金を擦ってしまうこともよくあります。こうした派手な遊びは気分を大きくさせてくれますが、何も生み出しませんし、資産も信用も減っていく一方です。

「お金持ち」はこれとは違い、もっと長い目でものを見ています。前述のように、無意味な散財はほとんどしませんし、もちろんギャンブルに手を出すこともありません。もっと堅実な不動産投資や、信頼できる商材への投資で着実に資産を増やしていきます。当然信用もたっぷりありますから、人への投資で稼ぐことも容易です。

成金は話題の投資に飛びつき、お金持ちは投資の信用度を見きわめる

「成金」には、「巷で話題の投資に手を出しやすい」という傾向も見られます。お金に対する執着が強く、儲け話には目がないので、多少リスクの高い投資でも話題のものにはすぐ飛びつきます。「億り人」という言葉が話題になった、仮想通貨(暗号資産)がその典型例です。実際に、ビットコインなどの投資で初期は儲かったものの、結局は大損を抱えてしまったという人も少なくありません。

これに対し「お金持ち」は、ブームだからという理由で安易な投資に手を出したりはしません。真の富裕層は、上でも述べたように、不動産などの堅実な投資を中心的に行うようになっています。投資については信用度を何より重視しますから、暗号資産に関しても、現実の通貨並みの信頼性を獲得しない限りは関心を示さないでしょう。

成金は嫉妬し、お金持ちは嫉妬しない

「成金」には、「他人に対する嫉妬心が強い」という傾向も見られます。「あの人はあんなに儲けている」「あの人はあんな地位を手に入れた」「あの人はあんなに人気がある」など、他人の稼ぎや身分が気になり、それにいちいち嫉妬する人は、決して大物にはなれません。批判や妬みからは何も生まれませんし、まわりまわって自分の身を傷つけるだけです。

これとは違い、「お金持ち」は、他人に嫉妬することはめったにありません。心に余裕がありますから、人がいくら恵まれていようと、自分と比べたりしないようになっています。逆に、必要であれば応援してあげようという気持ちすらあります。このように、他人の幸せを素直に祝福できてこそ、真の大物と言えます。

成金は外食が多く、お金持ちは少ない

「成金」は、「食事を外ですることが多い」という特徴もあります。「成金」という「単に裕福な人」の場合、貯蓄に対する意識はそれほど強くありません。お金を貯めるより、「使いたい時に使いたいことに使って、また儲ければよい」という考えを優先します。ですから、食事でも出費をいとわず、おいしいお店で食べようとする傾向が強くなっています。

一方、真の「お金持ち」は、意外なことにこれとは全く傾向が違います。いわゆる「大富豪」と呼ばれる人たちの多くは、お金をなるべく切り詰めることを意識しているため、外食の機会もそれほど多くありません。実際に、アメリカの「所得上位1%」と「上位5~10%」の支出を比べた調査では、前者は後者よりも外食が30%少ないという結果が出ています。

成金は自分の利益しか考えず、お金持ちは社会貢献を忘れない

「成金」の多くに共通するのが、「自分の利益のことしか頭にない」という特徴です。「成金」の中には、とにかく承認欲求が強い人が多くなっています。頭にあることと言えば、「感心されたい」「自分のことを認めてほしい」ということばかりなので、他人のことを思いやる余裕はほとんどありません。そのため、自分の得にならないことには関心を示さないようになっています。

一方、「お金持ち」はこれとは違い、もっと広範囲を気にかける視野の広さを持っています。社会貢献が他人のためだけでなく、自分のためでもあることを冷静に見きわめていますから、公共の利益や問題についても、積極的に支援することができます。もちろん、動機は決して打算的なものではなく、あくまで「社会のため」を本気で考えてのことです。

成金は心が満たされず、お金持ちは精神的な余裕がある

「成金」と呼ばれる人の場合、常に心に満たされない感覚を持つことが多くなっています。「成金」は上でも述べたように、かつてはお金に不自由していた人がほとんどです。金銭への強い飢餓感がのし上がる原動力ですが、この飢餓感は、巨額の富を手に入れてもなかなか埋まることがありません。そのため、それを埋めようとして、ことさらに無意味な散財を繰り返すことになります。

一方、「お金持ち」の多くはこれとは違い、生まれたときからすでに豊かな暮らしをしています。そのため、精神的にも安定しており、富を誇示する必要も感じません。心に余裕がありますから、無駄な消費をしない上に上記のような広い視野も持つことができ、他人にたいしても気づかいできるというわけです。

「成金」と「お金持ち」の違い10選

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