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「リコール」の意味とは?使い方や例文

「リコール」の意味とは?使い方や例文

「リコール」の意味とは?使い方や例文

ビジネス関連のニュースを見ていると、たまに「リコール」の文字を目にすることがあります。これは一般消費者としてはもちろん、ビジネスパーソンとしても非常に重要な意味を持つ言葉です。しかし正直なところ、その詳しい意味がよくわからないという人も多いでしょう。

そこで今回は、ビジネス用語としての「リコール」の意味や使い方について、わかりやすく解説していきたいと思います。

「リコール」の意味

「リコール」には、大きく分けて2つの意味があります。ここでは、ビジネスシーンにおける意味とその他の意味、そしてその由来についても紹介しましょう。

ビジネスでの「リコール」の意味

ビジネスで使う場合の「リコール」とは、一般的に「欠陥のある製品をメーカーが回収し、無料で修理・返金などをすること」を意味します。すでに市場に投入されている製品について、部品や構造、性能などに何らかの欠陥が見つかった際、法律やメーカーの自主判断に基づいて、無償修理や交換、返金などを行うことを言います。有名なのは自動車(バイク)に関する「リコール」ですが、その他の製品(家電製品や食品など)についても行われる場合があります。

そのほかの「リコール」の意味

「リコール」という言葉は、上のようなものとは別の意味でも使われます。こちらの意味は、「公職にある者を、任期終了前に国民や住民の意思で罷免する制度」というものです。直接民主制の一制度であり、日本においては最高裁判所裁判官の国民審査や、地方公共団体の首長、議員などの解職請求が該当します。「国民罷免」とも呼ばれます。

「リコール」の由来

カタカナ語の「リコール」は、英語の「recall」を語源としています。「recall」には「(~を意識的に)思い出す」「(~を)思い出させる」といった意味のほか、「呼び戻す」「解任する」「回収する」などの意味があります。例えば「I can’t recall his name」という場合は、「彼の名前が思い出せない」の意味になりますし、「The head office recalled him from abroad」という場合は、「本社は彼を外国から呼び戻した」の意味になります。また、「The defective cars were all recalled(欠陥車はすべて回収された)」のような使い方もされます。ビジネスシーンで使う場合の意味合いは、この「回収」の意味に由来しています。

「リコール」の使い方・例文

上では「リコール」の意味について見ましたが、実際の使われ方についても知りたいところです。この項目では、ビジネス用語としての「リコール」の用法を、例文を挙げて紹介していきましょう。

例文:「ユーザーからの報告で、ブレーキ部品に不具合が見つかったために、10車種以上をリコールせざるを得ない」

例文:「リコールに至るほどのミスではないものの、品質が十分ではないので、自主的に回収しよう」

例文:「設計や製造段階でどんなに注意を払っても、リコールのリスクは常に付いて回る」

「リコール」の種類

「リコールの意味」の項目でも述べましたが、「リコール」は自動車だけでなく、ほかの種類の製品についても行われます。また、法令に基づいて行う場合と、メーカーが自主的に行う場合にも分かれます。この項目では、そうしたさまざまな「リコール」の種類について紹介していきましょう。

道路運送車両法に基づくリコール

こちらは、道路運送車両法63条に基づいた、自動車(バイクも含む)の「リコール」です。自動車の構造や性能などが、設計・製造上のミスによって安全が保障できないような状態にある場合、メーカーはその旨を国土交通省に届け出て、製品を無料で回収・修理する必要があります。

消費生活用製品安全法に基づくリコール

こちらは重大な欠陥が認められる製品に対し、経済産業大臣が「危害防止命令」として命じるタイプの「リコール」です。過去の例としては、2005年に一酸化炭素中毒による死亡事故が発覚した、松下電器産業(現パナソニック)製FF式石油暖房機に対するものなどがあります。

自主的なリコール

こちらは欠陥のある製品を販売したメーカーが、自主的に回収や返金を行うタイプのものです。企業側としては、たとえ自身に過失がない場合でも、欠陥製品によって実際に購入者が損害を被れば、結果として損害賠償やイメージ低下などのリスクを負うこととなります。自主的な「リコール」は、こうした事態を回避するために行われます。

自主回収の場合、基本的に国への届け出は必要ありません。ただ、食品の自主回収については、2021年6月から行政への届け出が義務化されています。

最後に

以上、ビジネスシーンにおける「リコール」の意味や使い方などについて、いろいろと紹介してきました。

例文にも書いたように、製品を製造・販売するメーカーにとって、「リコール」は常に付きまとう問題です。発覚すれば多大な損害を受けることになりますが、だからといって「リコール隠し」などを行うと、会社の存亡にかかわるほどのダメージを負いかねません。個々の社員にとっても重大な問題なので、基本的な意味や使い方については、普段からしっかり意識しておきましょう。