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「目処」「目途」「目安」の意味と違い

「目処」「目途」「目安」の意味と違い

目処・目途・目安の意味と違い

「完成の“めど”が立った」のような言い方はよくされますが、この「めど」を漢字にする時、どんな表記を当てはめるでしょうか。「めど」には、「目処」と「目途」という2つの表記があり、どちらを使うべきなのか迷いがちです。
そこで今回は、「目処」と「目途」の意味や違いを解説するとともに、よく似た言葉の「目安」についても詳しく紹介していきます。

目処とは

「目処」とは、「目指すところ」や「目当て」「見当」と言った意味の言葉です。あるものごとに対する、程度の目算や見通しを指しています。読み方は「めど」で、「復帰の目処がついた」「活動再開の目処が立たない」のように使われます。
「目処」の「目」は「めあて」を指し、「処」は「範囲」や「程度」を指しています。

「目処(めど)」という言葉の由来は諸説ありますが、「メドハギ」という植物が語源ではないかと言われています。「メドハギ」はハギ科の雑草で、茎の部分が易で使う筮竹(ぜいちく)の原料となっていました。つまり、占いで人の将来を見通すということから、「見通し」の意味で「めど」の言葉が使われるようになったというわけです。

「目途」との違いについては、以下で見ていきましょう。

目途とは

「目途」とは、「目当て」や「目的」「目標」といった意味の言葉です。「めど」とも読みますが、「もくと」と読むのが原則です。「半年以内の完成を目途にしている」「ようやく予算の目途が立った」のように使われます。

「目途」と「目処」は、読みも同じで意味合いもよく似ていますが、それぞれの発祥には違いがあります。
「目処」は日本にもともとあった言葉(和語)で、こちらの方が「目途」より先に使われていました。「目途」は和製漢語としてその後に作られたもので、始めは「もくと」と読まれて「目標」の意味で使われていましたが、その後「めど」とも読まれるようになり、「見通し」の意味でも使われるようになったという経緯があります。
つまり、「目途」は「もくと」と読むのが原則で、「目標」の意味で使われることが多いという点が、「目処」との違いになります。

目安とは

「目安」とは、「おおよその見当」や「目当て」また「目標」といった意味の言葉です。「目」は人間の視覚器官のことで、「安」は「わかりやすい」を指します。もともとは「読者にわかりやすい」という意味で、訴状の一種(目安状)を指す言葉でした。
読み方は、「めやす」です。「1日20ページを目安に読書する」「70点が合格の目安だ」のように使われます。

「目安」と「目処」は、意味合いはよく似ていますが、ニュアンスには微妙な違いがあります。「目処」は「目指すべきもの」という積極的なニュアンスを持ちますが、「目安」は「だいたいの程度」というゆるやかなニュアンスを持つようになっています。