社会人のためのビジネス情報マガジン

  • フェイスブック
  • ツイッター
  • RSS

一般常識

「任せる」「委ねる」の意味と違い

「任せる」「委ねる」の意味と違い

「任せる」「委ねる」の意味と違い

「任せる」と「委ねる」は、共に似たような意味を表す言葉です。どちらも「他人に頼む」といった意味合いで使われており、多くの場合違いについては意識されません。しかし、よく考えてみると、どこか微妙な違いがあるような気もします。ただ、その違いについて改めて詳しく捉えようとすると、なかなかうまく行かないという人も多いでしょう。一体この2つの言葉には、具体的にどういった相違点があるのでしょうか。

今回は、「任せる」と「委ねる」の意味や違いについて、わかりやすく解説していきたいと思います。

「任せる」とは

任せる

「任せる」とは、「本来は自分に属するものごとを、他の人にたのんでやってもらうこと」という意味の言葉です。仕事や判断などの遂行を他人に受け渡し、その人の責任で自由にやらせることを指します。読み方は「まかせる」で、「部下に大事な仕事を任せる」「親族に経営を任せる」のように使われます。

また「任せる」には、「相手の好きなようにさせる」の意味もあり、この場合は「それについてはご想像にお任せします」のような使い方をされます。さらにこのほかにも、「口に任せたでたらめばかり言う」のように、「自然の勢いのままにする」の意味もあります。

「委ねる」との意味の違いはほとんどありませんが、「相手に渡す裁量」という点では、「任せる」の方がやや小さいニュアンスになります。

「委ねる」とは

委ねる

「委ねる」とは、「処置などを人にまかせる」という意味の言葉です。ものごとの処理、決定、判断といった行為を、他の人の責任において代わりにやってもらうことを言います。読み方は「ゆだねる」で、「今期からチームの指揮をA氏に委ねることになった」「B君には全権を委ねてあるので、すべて彼の指示に従うように」のように使われます。また「委ねる」には、このほかにも「会社に身を委ねる」のように、「すべてをささげる」の意味もあります。

「任せる」との基本的な意味の違いは、上で述べたように、ほとんどありません。どちらも「あるものごとを他人に頼んでやってもらう」ことを指しますが、ニュアンスには多少の違いがあります。「委ねる」は「任せる」に比べ、「相手にすべて託す」という意味合いが強いという特徴があります。

「任せる」「委ねる」の意味と違い

この記事が気に入ったら いいね!しよう

最新の情報をお届けします