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一般常識

「虚勢」「見栄」の意味と違い

「虚勢」「見栄」の意味と違い

「虚勢」「見栄」の意味と違い

「虚勢」と「見栄」の2語は、共に「虚勢を張る」「見栄を張る」とよく似た使い方をされます。意味合いも共通する部分があることから、イメージがかぶって混同してしまうこともありますが、実際はそれぞれ違った状況で使われます。では、これらは具体的にどのような点が異なるのでしょうか。

今回は、「虚勢」と「見栄」の意味や違いについて解説していきますので、両者の使い分け方が知りたいという人は、ぜひ参考にしてみてくだい。

「虚勢」とは

虚勢

「虚勢」とは、「見せかけだけの勢い」という意味の言葉です。「からいばり」と言い換えることができます。読み方は「きょせい」で、「どんなに虚勢を張っても、内心怯えているのはお見通しだ」「あの脅しは決して虚勢ではない」のように使われます。「虚勢」の「虚」は「事実でないこと」を、「勢」は、「いきおい」を意味しています。

「見栄」とは「本当の自分を偽る」という部分で共通しますが、細かい内容は違います。「虚勢」の場合は、「内面の弱さを隠そうとして勢いよく振る舞う」点が特徴です。たとえば本当は怖がっているのに、平気な振りをするような状況について使われます。これに対し「見栄」は、後述するように主に外面に意識が向いた言葉となっています。

「見栄」とは

見栄

「見栄」とは、「見た目」や「外観」という意味の言葉です。読み方は「みえ」で、「見栄を飾る」のように使われます。また「見栄」には、「見た目の姿を意識して、実際以上によく見せようとする態度」という意味もあり、この場合は「見栄を張って彼女に高価なプレゼントをしたので、今金欠だ」「そんなに見栄を張らなくても、君は十分魅力があるよ」のように使われます。動詞「見える」の連用形から来ており、「栄」の字は当て字になります。「見得」と書かれる場合もあります。

「虚勢」とは意味も使い方もよく似ていますが、上記のように「どの部分を意識しているか」という点で使い分けられます。「虚勢」が「心の中を隠そうとしていばること」を指すのとは違い、「見栄」は「見た目や格好を実際よりよく見せようとすること」を指すようになっています。つまり、「虚勢」は主に内面を意識した言葉で、「見栄」は外面を意識した言葉という具合に区別することが可能です。

「虚勢」「見栄」の意味と違い

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