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ビジネス用語

「什器」「家具」「備品」の意味と違い

「什器」「家具」「備品」の意味と違い

「什器」「家具」「備品」の意味と違い

社会人としてたびたび耳にはするものの、細かい定義などは説明しづらい用語は少なくありません。「什器」という言葉も、そうしたものに当てはまるでしょう。漠然とした意味合いは分かっても、「家具」や「備品」とどう違うのかについては、うまく言えない方も多いのではないでしょうか。

本記事では、そうした方のために、「什器」と「家具」「備品」の意味や違いについて詳しく解説していきたいと思います。職場などでこれらを使い分ける際の参考にしてみてください。

「什器」とは

什器

「什器」とは、「日常使用する器具」を意味する言葉で、「什物」「什具」とも呼ばれます。読み方は、「じゅうき」になります。「什器を揃える」「什器をレンタルする」のように使われます。

「什器」の語は、仏教用語の「什物」から来たもので、「什物」は寺院で使われる器具・備品類を指します。「什」の字は数字の「十」を表しますが、「多くの物」の意味でも使われており、「什器」の場合もこちらの意味合いに相当します。

現在日本では、「什器」は主にビジネスシーンで使われることが多く、日常的な生活の場面で使用される例はあまりありません。たとえば、ショーケースやプロの調理器具、オフィスのデスクやキャビネットといった物が、通常言う「什器」に該当します。この点は、「家具」との違いにあたると言えます。

「家具」とは

家具

「家具」とは、「家に備えて、衣食住に役立たせる道具の総称」を意味する言葉です。家の中の一定の場所に備える生活道具全般を指します。「大型家具を購入する」「ビンテージ家具を集める」などのように使われます。

「什器」は本来「日常使用する道具」のことですから、「家具」ともかなりの部分で共通しますが、まったく同じというわけではありません。上記のように、現在の「什器」はビジネスシーンでの用例がほとんどである点で、主に一般家庭で使われる「家具」と区別されます。ただ業界によっては、「オフィス家具」のように、「什器」と同じ対象を指して「家具」の語を使う場合もあります。

「家具」と「備品」との関係についても、基本的に、「什器」の場合と同様の違いが指摘できます。詳しくは、以下で説明しましょう。

「備品」とは

備品

「備品」とは、文字通り、「備え付けてある物品」を意味する言葉です。特に会社などの職場で、業務上必要な物として備え付けてある品を指します。「備品の在庫を確認する」「不足している備品を発注する」などのように使われます。

「備品」と「家具」は、上で述べた通り、場面によって使い分けることができます。「家具」が主に家庭で使われる言葉なのに対し、「備品」は仕事の場で使われるようになっています。

一方、「什器」とは「業務上必要な品」という点で共通しており、「家具」の場合よりも違いは微妙になります。たとえば店舗で使う机や椅子は、「什器」とも「備品」とも表現できます。ただ、一般的な「備品」という言葉には、コピー用紙のような「消耗品」も含まれる(会計上は別の項目)点で、「什器」と区別することも可能です。

「什器」「家具」「備品」の意味と違い

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