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一般常識

「褒める」「誉める」「讃める」「賞める」の違い

「褒める」「誉める」「讃める」「賞める」の違い

褒める、誉める、讃める、賞めるの違いとは

「ほめる」という言葉には、「褒める」や「誉める」などの多数の表記があります。自分で書く場合には、「ほめる」、「褒める」といった表記を使うことが多いでしょうが、小説などでは「讃める」などの表記を見かけることもあります。こうしたさまざまな表記は、それぞれどんなニュアンスの違いがあるのか、気になる人も多いでしょう。そこで今回は、「褒める」「誉める」「讃める」「賞める」という4つの表記の違いについて、詳しく解説していきます。

褒めるとは

「褒める」の意味は、他人のあるすぐれた行為に対し、称賛の意を言葉にすることです。

「褒」の字は、もともとは「大きな衣服」を意味する言葉でした。しかし、同じ読みで「ほめる」の意味を持つ「報」と次第に混同され、前述の意味合いを持つようになりました。

「誉める」などとの使い方の違いで言うと、「褒める」はあるすぐれた行いに対し、それを称賛することでその行いを勧めようとするニュアンスが込められています。例えば、掃除や片付けをした子供をほめることで、同じ行為をいつも行うよう働きかけるといった具合です。

また、「褒める」はほめるの最も一般的な表記として使われており、常用漢字に含まれるという点も、「誉める」などとの違いとなっています。

誉めるとは

「誉める」もまた、あるすぐれた行いへの称賛を口にすることを意味しています。この点は、「褒める」と基本的に違いはありません。

「誉める」の「誉」は、「言葉で人を持ち上げる」という様を表しています。そこから「もてはやす」「ほめる」の意味で使われるようになりました。「栄誉」や「名誉」といった言葉からもわかるように、ある行いや成果に対し、周囲から高い評価を与える時に使われるようになっています。例えば、すぐれた営業成績を残した社員に対し、上司がそれを称えるといった場合などです。

このように「誉める」のニュアンスには、どちらかというと個人的なことよりも、公的な行いに対する評価という意味合いが強くなっています。

讃めるとは

「讃める」も、やはりある行いに対し良い評価を口に出すことを意味します。この大まかな意味に関しては、「褒める」や「誉める」と違いはありません。

一方、それらとのニュアンスの違いに関して言うと、「讃める」は比較的「大勢がたたえる」という意味合いが強いという特徴があります。「讃」の字はもともと、神に供え物をささげてたたえるといった意味合いを持っていました。つまり、集団が1つの対象に対し称賛の意を表すといったニュアンスがあるわけです。
ですから、「讃める」が使われるのは、どちらかというと1対1の場面よりも、集団での場面が多くなっています。例えば何等かのコンテストで、受賞者に対し観客から称賛の意が発せられる時などです。

賞めるとは

「賞める」も、意味としては「褒める」などと違いはありません。やはり、傑出した行いに対して称賛の意を言葉にするという意味になります。

「賞める」の「賞」は、「賞与」「賞状」などと言うように、ある功績に対するほうびを意味しています。つまり、「賞める」の表記には、「行為や業績の対価としてほうびが伴う称賛」といった意味合いがあると言えます。具体的な例としては、上記のようなコンテストで、賞金や賞状などが出る場合などが挙げられます。こうした点は、「褒める」などとの主な違いとして指摘できます。

「賞める」は、「誉める」や「讃める」と同じく常用漢字外の表記のため、公文書等では用いられることはありません。