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一般常識

「引く」「惹く」「弾く」の意味と違い

「引く」「惹く」「弾く」の意味と違い

引く・惹く・弾くの意味と違いとは

「ひく」と読む漢字にはいろいろなものがありますが、「引く」「惹く」「弾く」もその一種です。これらは意味合いが重なる部分もある一方で、異なる部分も多くなっています。使い方を混同しないように、それぞれの意味合いをしっかり把握しておきたいところです。

今回は、「引く」「惹く」「弾く」の意味と違いについて解説していきましょう。

引くとは

引く

「引く」の意味合いは複数あります。主なところでは、「手前に引き寄せる」という意味があり、物の端を持って自分の手近へ寄せることを指します。この場合は、「網を引く」「レバーを引く」「弓を引く」などのように使われます。
また、「引き寄せて操り、目的の場所へ導く」という意味合いもあり、この場合は「病人の手を引く」「荷車を引く」のように使われます。
この他「線状に伸ばして延べる」「出ているものが遠くへ去る」といった意味合いもあり、それぞれ「図面を引く」「痛みが引く」のように使います。

「引く」の「引」という字の形は、「引いて張り伸ばした弓」を表しており、そこから「ひく」を意味する漢字として成り立ちました。

「惹く」などとの違いについては、以下で見てみましょう。

惹くとは

惹く

「惹く」は、辞書では「引く」と同じ項目に載っている場合もあります。
しかし、「惹く」の意味合いは「引く」とは違い、かなり限定されます。「惹く」の表記が表すのは、主に「他人の注意や関心をこちらに向けさせる」という意味合いです。具体的には、「彼は人目を惹くルックスをしている」「その映画に興味を惹かれた」「あの人の人柄に惹かれた」のような使い方をされます。

「惹く」の「惹」という字は、「髪を振り乱し神意を聞き取る巫女」の象形から成っています。そこから「心がひきつけられる」を意味する漢字として成り立ちました。

このように、「惹く」の表記の意味合いは限定的ですが、「惹」の字が常用外のため、公用文などでは使えません。そのため、代わりに「引く」の表記が使われることが多くなっています。

弾くとは

弾く

「弾く」は「はじく」とも読みますが、「ひく」と読む場合は意味合いが違います。「弾く(ひく)」の意味合いは、「楽器を演奏する」というものです。特に、ピアノなどの鍵盤楽器や、バイオリンなどの弦楽器の演奏を指します。
具体的には、「コントラバスを弾く」「ギターをつま弾く」のように使われます。

「弾く」の「弾」という字は、「弓」と「はじき弓(小石などを撃つための弓)」の象形から成っています。そこから「はじき弓」「はじく」を意味する漢字として成り立ちました。
「弾く」は「引く」と同語源ですが、「楽器を演奏する」という意味でしか使われません。逆に、「引く」は楽器に対しては使われないようになっています。