一般常識
「初雪」「新雪」の意味と違い
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「初雪」「新雪」の意味と違いとは
寒さが本格化する頃になると、気になりだすのが「初雪」です。一方、これと似たイメージの言葉に「新雪」がありますが、両者の違いはどこにあるのでしょうか。きちんと説明しようとすると、意外に難しい問題であるのが分かるでしょう。
そこで今回は、「初雪」と「新雪」の意味や違いについて解説していきたいと思います。
「初雪」とは
「初雪」とは、「その冬初めて降る雪」という意味の言葉です。寒さに向かう時期になって、最初に降った雪を指します。大抵の「初雪」は降っても溶けてしまい、積雪となることはほとんどありません。読み方は「はつゆき」が一般的ですが、「しょせつ」と読む場合もあります。「11月に初雪が降った」「今年の初雪は、例年よりだいぶ遅れている」のように使われます。
「初雪」の「初」の字は、「はじめ」「はじめて」を意味しています。
「初雪」と「新雪」は、共に「新しい雪」という意味で違いはありませんが、「新しい」の表す内容はそれぞれで異なります。「新雪」が後述するように、「降ったばかりの雪」を指すのに対し、「初雪」は「冬の時期の一番最初の雪」を指す点で使い分けられます。
「新雪」とは
「新雪」とは、「新しく降り積もった雪」という意味の言葉です。積雪の状態を表す言葉の一種で、「降雪時の雪の結晶が、ほぼそのまま残っている状態のもの」を指します。対義語は、「踏み固められた雪」を意味する「圧雪(あっせつ)」です。読み方は「しんせつ」で、「山の頂上には新雪が降り積もっている」「昨晩の雪によって、あたり一面は新雪で埋め尽くされていた」のように使われます。
「新雪」の「新」という字は、「その状態になってから少ししか時間が経っていない」の意味を表します。
「新雪」と「初雪」の違いは、「状態を表すか時期を表すか」という点にあります。すなわち、「初雪」が「その冬最初の雪」という「時期」を表す言葉であるのに対し、「新雪」は「降ったばかりで結晶の形が崩れていない雪」という「状態」を表す言葉である点が違います。
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