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フードロス(食品ロス)とは?フードロスの問題点4選

フードロス(食品ロス)とは?フードロスの問題点4選

地球規模の難題が次々に発生している現在、特に懸念されているのが、食料に関する問題です。中でも「フードロス(食品ロス)」と呼ばれる問題は、さまざまな分野に関わる事案として、早急な取り組みの必要性が叫ばれています。しかし、この「フードロス」とは、具体的には何を指すのでしょうか。また、どういった影響を及ぼすのかについても知りたいところです。本記事では、「フードロス」の意味とそれが及ぼす問題点について、詳しく解説していきたいと思います。

フードロス(食品ロス)とは?

フードロス(食品ロス)とは?

「フードロス」とは、「問題なく食べられるのにもかかわらず、捨てられてしまう食料」という意味の言葉です。文字通り、「フード(食料)のロス(損失、浪費)」を指します。言葉自体は新しいものではありませんが、2016年ごろからメディアで盛んに使われるようになりました。「食品ロス」と呼ばれることもあります。英語においては、「food waste」と表現されるのが一般的です。

「フードロス」には大きく分けて、「事業系(レストランなどの事業活動で出るもの)」と「家庭系(家庭から出るもの)」の2種類があります。発生原因は数多くありますが、主なものでは、「需要を超える量の生産」「規格外品や売れ残り品、食べ残しの発生」「賞味期限切れ」「食べられる部分の過剰除去」などが挙げられます。

日本のフードロス事情

日本でも、毎年膨大な量の食品が無駄に捨てられています。平成29年度の推計では、1年間に2,550万トンもの食品廃棄物が発生しており、その中でフードロスに相当する量は、612万トンに及びます。1人あたりに換算すると、約48kgです。言い換えれば、日本人1人1人が、ご飯1杯を毎日捨てている勘定になります。

さらに詳しい内訳について、下の図で見ていきましょう。上記のように、フードロスには「事業系」と「家庭系」の2種類がありますが、前者は328万トン、後者は284万トンとなっています。このうち「事業系」は4業種に分けられ、「食品製造業」で121万トン、「食品卸売業」で16万トン、「食品小売業」で64万トン、「外食産業」で127万トンのフードロスが、それぞれ発生しています。

参考URL:
https://www.caa.go.jp/policies/policy/consumer_policy/information/food_loss/education/
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/161227_4.html

フードロスの問題点

食料不足

食料不足

フードロスの問題点としてまず挙げられるのが、「食料不足」です。
日本では少子化が問題となっていますが、地球規模の人口は増加の一途を辿っており、2050年には100億人に達すると言われています。現在でさえすべての人に食料が行き渡らず、飢餓に苦しむ人が多くいる状況なのに、このまま人口だけがどんどん増えていけば、食料不足がますます深刻化していくことは明らかです。そのため、フードロスの解消に取り組むことは、食料不足のリスクに備える上で重要な意味を持ちます。

環境負荷

環境負荷

フードロスの2つ目の問題点は、「環境に対する負荷」です。
当然ですが、廃棄された食品については、然るべき処理を行わなくてはなりません。日本の場合は焼却処分するのが通常ですが、世界では埋め立てによる処分が多くなっています。この埋め立て処分はメタンガスの発生を伴うのですが、実はメタンガスは、二酸化炭素の25倍にも及ぶ温室効果を持っており、地球温暖化の大きな要因の1つとされています。
世界の食品廃棄物から発生する温室効果ガスの量を合算すると、中国とアメリカに次ぐ3位の値にも及びます。

倫理面での問題

倫理面での問題

倫理面の問題も、フードロスにはつきまといます。1日1.9ドル(約200円)未満での生活を余儀なくされる層を、「絶対的貧困」と呼びますが、世界にはこうした人々が7.36億人(2015年)いると言われています。2020年にはコロナ禍もあり、絶対的貧困に陥る人の数は、さらに増加すると予想されています。また、世界全体で栄養失調の状態にある人の数は、8億2000万人にも及びます。こうした食事に事欠く人々が大勢いる中で、無駄な食品廃棄が多く発生している現状を問題視する声が強まっています。

経済的損失

経済的損失

フードロスの問題点、最後に挙げるのは、「経済的な損失」です。
最終的に廃棄される食品でも、生産や流通の過程では、さまざまなコストが発生しています。機械の稼働や輸送には、石油などのエネルギーが必須ですし、栽培や調理には、労働者による手間や時間のコストもかかっています。そうして食品にかけられたコストが全て、廃棄処分を辿ることで無駄になってしまうわけです。
つまりフードロスを減らすことは、経済の効率化を促し、資源の節約や働き方改革などに役立つということが言えます。

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