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一般常識

「懲役」「禁錮(禁固)」「拘留」の意味と違い

「懲役」「禁錮(禁固)」「拘留」の意味と違い

「懲役」「禁錮(禁固)」「拘留」の意味と違いとは

「懲役」「禁錮(禁固)」「拘留」の3つは、裁判関連のニュースではおなじみの言葉です。いずれも行動の自由を奪われる刑罰という点で共通していますが、どの点に違いがあるのでしょうか。ほとんどの人には区別しづらいところでしょう。

今回は、「懲役」「禁錮(禁固)」「拘留」の意味と違い、使い分けのポイントなどについて詳しく解説していきたいと思います。

「懲役」とは

懲役

「懲役(ちょうえき)」とは、日本の刑法で定められた刑罰の一種で、「受刑者を監獄に拘禁し、定役(ていえき)に従事させること(刑法12条2項)」を意味します。「定役」とは、「一定の労役」のことです。「懲役」の「懲」は「こらしめる」を、「役」は「受け持ちの任務」を意味しています。

「懲役」には「有期」と「無期」の2種類があり、このうち前者の刑期は、原則1ヵ月以上30年以下の範囲となっています。後者の場合は、文字通り刑期に期限はありません。

「懲役」と「禁錮(禁固)」は、どちらも受刑者の自由を拘束する「自由刑」にあたりますが、「労働の義務の有無」によって使い分けられます。「懲役」は「禁錮」とは違い、受刑者には刑務作業が義務付けられています。

「禁錮(禁固)」とは

禁錮

「禁錮(きんこ)」とは、「部屋に閉じ込めて外に出さないこと」という意味の言葉ですが、刑罰の一種を指す場合は、「受刑者に労働を課さず、監獄内に拘禁だけすること(刑法13条2項)」を意味します。「禁固」とも書かれます。「禁錮」の「禁」は「行動を自由にさせない」を、「錮」は「とじこめる」を意味しています。こちらも無期と有期の2種類があり、有期の場合は1ヵ月以上30年以下が原則となっています。

「禁錮」と「懲役」の違いはいくつかありますが、最も明確な違いは、上記のように「労働の義務があるかどうか」という点になります。「懲役」が刑務作業を義務として課されるのに対し、「禁錮」ではその義務がありません。これは、「禁錮」が歴史的に政治犯を対象として課せられた刑であり、名誉拘禁的な意味合いが強いことに由来するとされています。ただし、「禁錮」刑でも受刑者が希望する場合は、作業に従事することが可能です。

「拘留」とは

拘留

「拘留(こうりゅう)」とは、「人を捕えてとどめておくこと」というの意味の言葉ですが、やはり刑罰の一種としても使われます。その場合は、「受刑者を1日以上30日未満の範囲で拘禁すること(刑法16条)」を指します。「拘留」の「拘」は「とらえる」を、「留」は「とどめる」を意味しています。

「拘留」も「懲役」「禁錮」と同様自由刑の一種ですが、労働が強制されない点で「懲役」とは異なります。一方、「禁錮」との違いは、「期間が1ヵ月未満」という点になります。また、「拘留」には執行猶予が認められず、必ず実刑になるという点も、「懲役」「禁錮」との違いにあたります。