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一般常識

「防音」「遮音」「吸音」の意味と違い

「防音」「遮音」「吸音」の意味と違い

「防音」「遮音」「吸音」の意味と違いとは

家で音楽の練習などをする人にとって、外へ音が漏れないようにする対策は重要です。そうした場合によく使われる言葉に、「防音」がありますが、その他に「遮音」や「吸音」といった言葉もよく聞かれます。一体この3つは、どのような点が違うのでしょうか。

今回は、「防音」「遮音」「吸音」の意味と違いなどについて見ていきましょう。

「防音」とは

防音

「防音」とは、「外部の音が室内に入るのを防いだり、室内の音が外部に漏れるのを防ぐこと」という意味の言葉です。読み方は、「ぼうおん」です。
「二重ドアでしっかり防音されている」「この部屋には防音装置が取り付けられている」「解体工事には防音対策が必要になる」のように使われます。

「防音」の「防」という字は、「丘」「張り出す」の象形から成り、「張り出した丘=つつみ(堤防)でふせぐ」という意味を表しています。

「遮音」や「吸音」と比べた場合の「防音」の特徴は、概念的なものであるという点にあります。すなわち、「遮音」や「吸音」が具体的な方法を指すのとは違い、「防音」は「音を防ぐ」という概念を指すようになっています。この点は、他の2つとの使い分けのポイントとなります。

「遮音」とは

遮音

「遮音」とは、「音の伝播を遮断すること」という意味の言葉です。「防音」の方法の1つであり、空気中を伝わる音を遮断して、外部へ音が透過しないようにすることを指します。
読み方は「しゃおん」で、「窓を閉めて遮音する」「遮音効果の高い壁」のように使われます。

「遮音」の「遮」の字は、「行く」「多くの人」の象形から成っており、「(道を行く時に多くの人がいて進むのを)さえぎる」の意味を持ちます。

「遮音」は、伝わってくる音を「撥ね返してさえぎる」という点に特徴があり、この点は後述する「吸音」との違いにもなっています。外に漏れる音が小さいほど遮音性が高く、音漏れの心配がないことになりますが、あまり遮音性が高すぎると、室内で必要以上に音が反響しすぎるなどのデメリットもあります。

「吸音」とは

吸音

「吸音」は、「音を吸収して反響を少なくすること」を指す言葉です。読み方は「きゅうおん」で、「ポリウレタンは吸音性の高い素材だ」「目的別に吸音材を選ぶ」のように使われます。

「吸音」の「吸」の字は、「口」と「人に手が触れてとどく」の象形から成っており、「口にあるものがとどく=すう、すいこむ」を意味しています。

「吸音」と「遮音」は、防音方法の1つという意味では違いはありません。しかし、音を「さえぎる」のではなく、「吸い込む」という点が違います。「遮音」の素材はコンクリートなどの緊密な構造のものが主ですが、「吸音」の場合はウレタンなどの細孔(こまかい穴)がたくさん開いた素材が主となっています。