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100年以上の企業!世界最古の企業も日本に!

100年以上生き続ける企業

日本には100年以上代々受け継がれ続く企業が約26,000社もあります。
今回は、そんな100年以上続く企業の中でも特に有名な企業と、その経営理念をご紹介して行きます。
どの企業も「やっぱり長い歴史を持っているんだ」と納得できる企業ばかりです。

100年以上続く企業の一部をご紹介

株式会社資生堂(1872年創業)

化粧品やシャンプー、育毛剤などの製造、販売を主な事業とする企業です。
日本初の洋風調剤薬局として東京・銀座に生まれました。
「新しく深みのある価値を発見し、美しい生活文化を創造する」を企業理念として掲げています。

株式会社ミツカン(1804年創業)

現在の愛知県半田市で酒造業として創業しました。
日本酒の製造が盛んな地域で、その製造後に残る酒粕を使用して酢を作りました。
米を使用した酢より安価だったため江戸時代の庶民に寿司が普及するきっかけになったと言われています。
ミツカンは「買う身になってまごころこめてよい品を」「脚下照顧に基づく現状否認の実行」を2つの原点とし、品質向上を目指しています。
代々社長は創業者「中野又左衛門」の名前を受け継ぎ(四代目以降は「中埜」、七代目以降は名を「又左エ門」)、戸籍上の名前も変更しているそうです。

株式会社虎屋(1526年創業)

特に羊羹(ようかん)で有名な和菓子の製造販売企業です。
室町時代に京都で創業し、後陽成天皇に和菓子を献上してから皇室御用達の製菓業となり、明治時代になって東京に移りました。
東京の老舗店の集まりである「東都のれん会」、家業歴200年以上の企業のみ加盟を許される伝統企業の国際組織「エノキアン協会」にも加盟しています。
「おいしい和菓子を喜んで召し上がって頂く」という非常にシンプルで分かりやすい企業理念を持ち販売や製品開発を行っているそうです。
個人の成長は会社の成長とし、新入社員の教育プログラムを完備、入社1年目は4回にわたって、学んだことの再確認をするフォローアップ研修を行うなど教育に特に力を入れている企業でもあります。

任天堂株式会社(1889年創業)

ゲーム機、ゲームソフトの開発、販売でおなじみの会社です。
現在はビデオゲーム事業が中心ですが、創業時は花札の製造を行っており、日本で初めてトランプの製造を行った企業でもあります.
任天堂は「任天堂に関わるすべての人を笑顔にする」ことを経営理念として掲げています。
そして自社を「娯楽企業」であるとし「人々のQOL(QualityofLife)を楽しく向上させるプラットフォーム事業」に挑戦しています。

世界最古の企業も日本にあります

世界最古の企業も日本に

株式会社金剛組(578年創業)

西暦578年、聖徳太子の命を受けて当時仏教の先進国であった百済から3人の工匠が招かれ、日本仏法最初の官寺である四天王寺を建立しました。
完成後、そのなかのひとりである金剛重光が四天王寺を護る大工の称号「正大工職」という役目を与えられたことが金剛組の始まりです。
その後、長い歴史の中で戦乱や災害、経営危機を乗り越え、世界最古の企業となっています。
専属の宮大工を擁しており、最も腕のよい宮大工はカンナを使い約6ミクロンの薄さで木を削るそう。
髪の太さが約50~100ミクロンですから、驚きの薄さです。
長い年月をかけて高い技術が培われ、継承され続けています。

100年以上続く企業の多くは日本企業

日本には100年、200年以上続く長寿企業が世界的に見ても圧倒的に多く存在します。

日本の企業には、ビジネスを単に金儲けと捉えるのではなく、「三方良し」の精神にのっとって、社会貢献の一環であるという考え方があります。
「三方良し」とは、「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」のことです。
自社だけではなく、お客さん、そしてその周囲を取り巻く環境まで「良し」としてこその企業である、という共存共栄の理念が広く浸透しています。

また、世界的に見て日本企業は社員の教育にも熱心です。
長期的視点で人材を見極めて登用し、時間をかけて教育を行います。
お金や資産だけでない、人から人へ受け継がれる技術やノウハウの蓄積でその企業ならではの独自性が培われます。
そしてそこから生まれる愛社精神が一層仕事の質を向上させて行く原動力にもなると言えます。

そういった日本企業の経営に対する取り組み方や理想が、代々受け継がれる長寿企業を生んでいるのかもしれません。

グローバルな市場に目を向けることがますます重要になってきた近年、海外企業の経営理念やビジョンの構築にも目を向けて取り入れる必要もありますが、
日本企業ならではの良さも大切に残して行くことで、これからも多くの長寿企業が生まれることでしょう。

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