社会人として知らないと恥ずかしい!?天気予報、天気図の見方をチェック!

社会人として知らないと恥ずかしい!?天気予報、天気図の見方をチェック!

会社に出る前、朝食を食べたり出勤の準備をしながらテレビを点けてなんとなく見ていると、どの局でもたいてい見かける天気予報。傘が必要かどうかを判断するために、今日の降水確率をチェックしますね。
また、春や秋などの季節の変わり目であればどれくらい着込んで出ればいいか、気温の情報も欠かせません。
それに、次の週末、晴れるかどうか、お出かけする予定を立てるかどうかも重要な確認ポイントでしょう。
新聞を見ても、天気予報や天気図は一日一度はチェックしますよね。

私たちはそうやって、自分に必要な情報を選択しながら天気予報や天気図を何気なく見ています。
ですが、天気予報や天気図のもっと詳しい見方を知ると、これからどんな天気になるのか自分で想像できたり、お天気キャスターの解説もより良く理解できて天気予報を見るのがもっと楽しくなります。
そこで今回は、ぜひ知っておきたい、天気予報、天気図の見方についてご紹介します。

天気図の見方

次の天気図を見て下さい。

天気図(実況・予想)

気象庁「天気図(実況・予想)」 http://www.jma.go.jp/jp/g3/を加工して作成

よくテレビの天気予報などでこのような図を見かけますね。
天気図を見ることで、その日の気圧の様子やどのように天気が変化するかが分かります。
とても簡単ですので、ぜひ見方を覚えましょう。

高気圧と低気圧

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上空の大気中で空気が多く集まるところを「高気圧」、空気が少ないところを「低気圧」と言います。
晴れたり雨が降ったりといった天気は、おおむね、この「気圧配置」が大きく影響を与えます。

高気圧は空気が集まり、気圧が高い場所です。
空気は、気圧が高い方から低い方へ流れますから、高気圧の中心からその周囲の気圧が低い方へ向けて風が時計回りに吹き出します。
空気がどんどん少ない方へ流れ、高気圧の中心にはさらに上空から空気が降りてきて、下降気流が発生します。
下降気流が空気を地面に押し付けて圧縮することで、温度が上がり、雲ができにくくなって、天気がよくなります。

一方、低気圧は周囲より気圧が低いので、低気圧の中心に風が反時計回りに吹き込みます。
空気がどんどん流れ込んで、行き場がなくなった空気が上にのぼり、上昇気流が発生します。
そして、上昇した空気が冷やされ、水滴や氷の粒になって雲ができ、天気が悪くなります。

高気圧と低気圧

等圧線

等圧線は、天気図の中で、同じ気圧の地点を結んだ線です。
4ヘクトパスカル(hPa)の区切りで引かれます。
等圧線の高い方から低い方に空気が流れ、等圧線の幅が狭い部分では、強い風が吹きます。

前線

前線とは、暖かい空気と冷たい空気のかたまりがぶつかっている境目のことです。
天気を予想する場合、この前線の動きに特に注目します。
暖かい空気は上昇し、冷たい空気は下降しますが、この暖かい空気と冷たい空気が接して雲ができると、雨が降りやすくなります。

温暖前線

暖かい空気が冷たい空気に向かって行く前線です。
暖かい空気は、冷たい空気になだらかに乗り上げて行き、その境目で小雨が降り続きます。
温暖前線が通り過ぎると、気温が上がります。

寒冷前線

冷たい空気が暖かい空気に向かって行く前線です。
冷たい空気は、暖かい空気の下に潜り込むように進み、その境目で短時間の強い雨が降ります。
寒冷前線が通り過ぎると、気温が上がります。

停滞前線

暖かい空気と冷たい空気がぶつかり合っている状態です。
境目の雨雲ができやすい状態が長く続き、何日にもわたって雨が降ります。

閉塞(へいそく)前線

温暖前線と寒冷前線が重なり合った状態です。
強い風が吹き激しい雨が降った後、弱まります。

台風

台風は熱帯の海上で発生する低気圧で、最大風速(10分間平均)がおよそ17m/秒(34ノット、風力8)以上のものを台風と呼びます。

天気図を見るときに注目するポイント!

天気図を見るときに注目するポイント!

それでは、天気図を見るときに注目するポイントを確認してみましょう。

上昇気流が発生することで、雲ができて雨が降る

高気圧の下の地表付近は周囲との気圧の差により風が吹き出していて、そこに下降気流が降りてくるため、雲ができにくくなっています。
一方、低気圧の地表付近では逆に周囲との気圧差により空気が集まり、流れ込む風が上昇気流を作ります。
上昇気流があると、雲ができ、雨が降りやすくなります。
そのため、低気圧があるとおおむね曇りが多く、雨が降りやすくなります。

前線付近では雨が降りやすい

暖かい空気と冷たい空気の境目である前線付近も、上昇気流が発生しやすい状態になります。
そのため、この前線がどう動くかが、今後の雨雲の動きに大きく関わってきます。

天気の「のち」や「一時」の使い方は?

天気の「のち」や「一時」の使い方は?

次に、天気予報の用語についてご紹介します。

天気予報では、天気の時間経過を現す時に、「雨のち晴れ」や「晴れ一時雨」などという言い方をしますね。
しかし、「ときどき雨」と「一時雨」、どちらの方がたくさん雨が降るのか、気になりませんか?
この言い方は、気象庁で定められた「天気予報等で用いる用語」に従って報じられます。
特に分かりづらい、「時間経過などを表す用語」の一部をご紹介します。

「一時」

ある天気が起こる期間が予報期間の1/4未満で、連続的に起こる場合に言います。
つまり、「一時雨」であれば、予報期間の1/4未満の時間、連続的に雨が降ることを表します。

「時々」

ある天気が断続的に起こる時です。
「曇り時々雨」と言う時は、雨が断続的に予報期間の1/2未満の時間降ることを表します。
逆に「雨時々曇り」という時は、断続的に雨が降っている時間の合計の方が長いことを表します。

「のち」

予報期間内の前と後で天気が異なるときに使われます。
「晴れのち曇り」などの言い方は馴染みがあると思いますが、気象庁の用語としては実はこの言い方は可能な限り使用しないようになっており、具体的な時間帯を示すように努めることになっています。
例えば「晴れのち曇り」は「晴れ昼過ぎから曇り」などの言い方がよいとされます。

「次第に」

ある天気がだんだん変わる時に用います。

「○○の日が多い」

予報期間内で、ある天気が1/2以上発現する時です。
例えば週間期予報の期間のうち、半分以上が雨の予報であれば、「雨の日が多い」と言えます。
平年に比べて言う時もありますが、その時は「平年に比べて○○の日が多い」という言い方をします。

「週末」

土曜日、日曜日を指します。
ただし、紛らわしい表現でもあるので、気象庁が発表する各種の予報、注意報、警報、気象情報などには用いられず、報道発表資料や予報解説資料などに用いられる用語です。

いかがでしょうか?
これを見ると、「一時」はある天気が「連続的」に起こること、「時々」は「断続的」に起こること、という意味合いの違いがあることが分かりますね。

予測不能!?「エルニーニョ現象」「ラニーニャ現象」

予測不能!?「エルニーニョ現象」「ラニーニャ現象」

さて、「エルニーニョ現象」「ラニーニャ現象」という言葉を天気予報で聞くことがあります。
これは一体どんなものでしょうか?
天気は高気圧や低気圧、また、暖かい空気と冷たい空気の境目である前線の影響を大きく受けることを説明しましたね。

「エルニーニョ現象」は、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて海面水温が平年より高くなる現象です。
その状態が約1年ほど続きます。
「ラニーニャ現象」は、同じ海域で、逆に海面水温が平年より低い状態が続く現象です。
この海面水温の上下が世界中の気候に影響を及ぼし、日本はもちろん世界中で「異常気象」が起こると言われています。
季節や地域にもよりますが、平年より平均気温が高くなったり低くなったり、雨が増えたり減ったりします。
日本の場合はおおむね低温で雨が多くなるとされていますが、過去には暖冬にも寒冬にも、冷夏にも猛暑にもなった記録があり、変化は一定ではありません。

エルニーニョ現象やラニーニャ現象は交互に繰り返し発生するとされていて、中国の干ばつやバングラディッシュの大洪水などは、ラニーニャ現象により起こったと言われています。
日本でも1973年にラニーニャ現象が発生した時には、北陸や東北地方で大雪に見舞われました。

天気予報で気象予報士がエルニーニョ現象やラニーニャ現象についてコメントしている時は、例年とは違う思いがけない熱さや寒さ、雨の多い少ないがある時期になること可能性があることを想定しておきましょう。

まとめ

まとめ

天気図と天気予報の見方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
朝の情報番組の天気予報コーナーや新聞の天気予報欄では、各番組や新聞局の天気予報士が、天気図を見て天気を予報します。
そのため、番組ごとに予報や解釈が若干異なることもあります。
その違いを見るのも興味深いですし、天気図や天気予報の見方を自分でも知っていれば、天気予報士の解説がより分かりやすくなり、自分でも天気図を見て、なんとなく今日はどんな天気になりそうか分かって来るかもしれません。
より天気予報を活用するため、今回ご紹介したことを参考に天気予報を見てみてみましょう。