ビジネス知識

試用期間と研修期間の違い

試用期間と研修期間の違い

試用期間と研修期間の違いについて

正社員なる場合はもちろんのこと、アルバイトをする場合などにも存在する試用期間と研修期間。
試用期間と研修期間は名前が異なることからその内容に違いがあります。

ここでは試用期間と研修期間の違いについて紹介していきます。

試用期間とは

試用期間とは本人の適性などを見極めるための期間となります。

そのため、通常の業務などを通して本人の適性を見極め、配属する部署や仕事などを見極める期間となります。
正社員であれば、営業が向いていれば営業職へ、企画が向いていれば企画職へと配属が決まります。また、アルバイトの場合にも違いはなく、飲食店のアルバイトであれば、接客を行うホールスタッフや厨房で料理を作るキッチンスタッフなどを試用期間を通して見極められます。

ちなみに、一般的には「採用するかしないかを見極めるためのお試し期間」と思われがちですが、試用期間とは本来、上記で説明したように本人の能力を見極めるための期間となります。
詳しくは「試用期間とは?給与や解雇、延長など試用期間中に関する基本」に記載させていただきましたが、特に正社員の場合は試用期間を満了し本採用しないと言ったことは、本採用をされている社員をクビにするのとほぼ同じ意味を持ちます。
日本では経歴詐欺や勤務態度と言ったようなよほどの問題がない限り社員をクビにできないことから試用期間を終了し、会社側が「採用したくない」と思ってもクビにできるわけではありません。

また、アルバイトの場合には正社員と違いクビにしやすいこともありますが、クビにする場合にも30日前に解雇予告を行う必要があります。
また、解雇予告を行わない場合は30日分以上の給与を支払う必要があるためアルバイトの試用期間が終了したからと言って簡単にクビにできるわけではありません。

研修期間とは

研修期間とは業務を行ってもらうために研修を行う期間のことを指します。
つまり、上記の試用期間とは違い、あくまでも業務に必要なビジネスマナーや業務のやり方などを学ぶための期間となります。

研修自体は実際に働く職場ではなく研修会場などを使い大人数で行われる場合もありますが、実際の業務をしながら研修を行う場合もあり、そのやり方は雇用される企業によって違いがあります。

企業によって期間に違いがある

上記で説明したように試用期間と研修期間はそれぞれ内容に違いがあります。また、企業によってはそれらの期間が同じ場合もありますが、異なる場合もあります。

例えば、どちらも入社後1ヶ月と設定されている場合もありますが、研修期間が1ヶ月と設定されていても試用期間は3ヶ月と設定されている場合もあります。
研修期間はもちろんのこと、試用期間も労働基準法などによって明確に期間が定義されているわけではありません。そのため企業はそれぞれ違った期間を設定することが可能です。

ただし、こちらも「試用期間とは?給与や解雇、延長など試用期間中に関する基本」に詳しく記載させていただきましたが、あまりにも長い試用期間は社会通念上認められていません。一般的には長くとも6ヶ月以下である場合が多く、1年以上の試用期間は無効となる場合があります。

給与面の違い

求人サイトなどで試用期間や研修期間は本来支給される給与とは違い、減額されて支給されるなどの記載を見たことがある方も多いと思います。
労働基準法などの観点みても試用期間などに給与面を減額することは可能です。

また、減額される割合も企業によって違いがあり、最低賃金を割って支給することは基本的にできませんが、正社員であれば本来25万円の所を試用期間中は23万円にしたり、アルバイトであれば時給1200円の所を1000円としても問題はありません。

さらに試用期間は採用が決定しているため、試用期間中に研修が行われる場合には必ず労働の対価として給与が支給されます。
一方、上記のように採用が決まる前に自主的な参加によって行われる研修期間の場合には会社側は給与を支払う義務が存在しないと言った違いもあります。
もちろん、採用となる前の研修であっても強制的な参加となれば会社側は給与を支払う必要があります。

まとめ

試用期間と研修期間には主に上記のような違いあります。
簡単に言ってしまえば「能力を見極めるのが試用期間」で「能力を学ぶのが研修期間」となります。
どちらも採用後すぐに行われる期間であるため混同されがちですが、それぞれ意味などに違いがあるため、相手に誤解を与えないためにも使う際には十分に注意して使い分ける必要があります。