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上座・下座だけじゃない!タクシーに乗る際のビジネスマナー19選

上座・下座だけじゃない!タクシーに乗る際のビジネスマナー19選

タクシーに乗車するなら知っておくべきビジネスマナー

普段からタクシーに乗っている方もいると思いますが、普段乗らない方も職種によっては社会人になると乗る機会が多くなります。

また、エレベーターや会議室などと同様にタクシーに乗る際にもビジネスマナーが存在しています。
役職や社歴が上の方と乗る際はもちろん、お客様と一緒にタクシーに乗る際には乗り方や座る席、そして降り方にもビジネスマナーがあります。

ここではタクシーに乗る際のビジネスマナーについていくつかご紹介していきます。

タクシーを止めるのも目下の役目

タクシーに関するビジネスマナーは乗車する前から始まります。
そして最初に気をつけるべきビジネスマナーがタクシーを止めると言った行為で、タクシーを止めるのは基本的に目下の者(立場が一番下の者)が行います。

上司や先輩と言った社内の人間と乗る際はもちろんのこと、取引先の人をもてなす場合などでは取引先の人と一緒に路上でタクシーを捕まえるのではなく、目下の者が先に道路に出てタクシーを止めておき、取引先の人がすぐに乗車できるようにしておきましょう。
もちろん、単に早く止めれば良いと言うわけではありません。タクシーをいつまでも待たせておいてはタクシーの運転手さんに対するマナーが出来ていないことになってしまいます。
会社を出てすぐに乗る場合や接待などで飲食店を出た後など状況によって呼ぶタイミングは異なりますが、取引先など目上の方(立場が一番上の者)の行動を先読みしタクシーを止めるようにしましょう。

※目上・目下は立場や役職によって決まります。基本的には社長や部長、平社員と言った順に決まりますが、お客様がいる場合には常にお客様が優先されます。そのため自社の社長がいる場合でもお客様の役職が平社員でもお客様が目上の存在となります。

目下の者が荷物を預かりトランクに荷物を入れる

荷物をトランクなどに積み込む作業は目下の人が行うのがビジネスマナーです。
もちろん、ビジネスバッグなど大きい荷物がない場合などは必要ありませんが、出張などでスーツケースやキャリーケースなど大きな荷物がある時には自ら動きトランスに積むようにしましょう。

タクシーの運転手さんが行ってくれる場合でも、数人分の手荷物がある場合には、運転手さんに渡すのも順番待ちとなるため目下の人間が、待っている目上の人の荷物を預かり、先に目上の人に乗車してもらうようにしましょう。

また、荷物の大きさなどで判断できない場合には「トランクにお積み致しましょうか」などと一言声をかけることも社会人として当然のビジネスマナーです。

運転手の後ろが上座で助手席が下座

会議室や応接室での20のビジネスマナー(上座・下座など)」や「エレベーターに関する17のビジネスマナー」にも記載しましたが、仕事で「座る」と言った場合には必ずと言っていいほど席次と言われる座る順序があり、上座と呼ばれる席には最も目上の方が座り、下座と呼ばれる席には最も目下の者が座ります。
そしてタクシーの席においては一番安全な運転手の真後ろが上座となり、事故などの際に危険性が高い助手席が下座となります。

ただし、タクシーには2人だけで乗ることもあれば、4人で乗ることもあります。また、近年はワンボックスタイプのタクシーも走っていることが多く、5人や6人で乗ることもあり、タクシーのタイプや乗車する人数などによっても席次が変わってきます。

2人で乗車する場合

タクシーの席次(2人)
※①が上座、②が下座となります。

運転手を除き2人でタクシーに乗車する際は、下座である助手席に目下の者、上座である後部座席に目上の者が乗車します。
ただし、目上の者から「後ろに乗れよ」などと後部座席を勧められた場合には運転手の後ろに目上の者が座り、助手席の後ろに目下の者が座るのがビジネスマナーです。
また、近年はそれほどビジネスマナーにうるさくないこともあり、先輩や上司の中でもプライベートなどの会話をするなど、ある程度の仲であれば助手席ではなく後部座席の助手席側に最初から座っても問題ありません。

3人で乗車する場合

タクシーの席次(3人)

3人で乗車する場合には目下の者は必ず助手席に座るのがタクシーに乗る際のビジネスマナーです。また、後部座席では、最も目上の方が運転手の後ろに座り、その次に目上の方が助手席の後ろに座ります。

4人で乗車する場合

タクシーの席次(4人)

タクシーに4人で乗車する場合も目下の者の席は助手席になりますが、その次に目下の者は後部座席の中央に乗車します。
そのため社長・部長・課長、平社員の4人で乗車する場合には、後部座席の右(運転手の後ろ)から社長、課長、部長の順になります。

5~6人で乗車する場合

タクシーの席次(5~6人)

3列あるワンボックスタイプのタクシーなどに5~6人で乗車する場合には、上記とは少し違った席次となります。
上記の図のように運転手の真後ろである2列目の後部座席が上座と言った部分には違いがありませんが、乗り降りがしずらいことや3列目が狭いことから3列目の助手席側が下座となります。

女性がいる際は中央の席を避ける

タクシーの基本的な席次は上記で説明したようになりますが、女性がいる時には席を変わってあげることもビジネスマナーの1つです。
特に一般的なセダンタイプのタクシーは後部座席の中央の足元が一段高くなっていることも多いため女性には座りにくいことがよくあります。また、男性社員に挟まれて座ることからも女性を後部座席の窓側、もしくは助手席に座らせて上げるなどの配慮が大切です。

席次が全てではない

上記の「女性がいる場合」でも記載したように席次が全てではありません。
状況に応じて臨機応変に対応することが大切で、他の席を勧められた場合や体格の大きな人が乗る場合、さらには着物や障害などで奥の席に座ることが困難な方がいる場合などは本来の席次通りに座る必要はありません。

むしろ、そういった方に声をかけて席を変わってあげることこそが大切なビジネスマナーとなります。

目下の者は最後に乗車する

一番目下の者は助手席に座ることが多いため、順番を待たずに乗れてしまうことからも乗る順番を気にせず乗ってしまいたくなりますが、一番目下の者は最後に乗車するのがタクシーのビジネスマナーです。

タクシーは運転手が自動で開け閉めを行ってくれますが、最後の人が乗車するまで間違ってドアが閉まらないように抑えておくなどの配慮も大切なマナーとなります。

目下の者が行き先を伝える

無事にタクシーに乗車することができたら、行き先を伝えるのも目下の役目となります。
そのため、駅や有名な場所であれば名前などを伝えるだけで目的地まで行ってもらうことができますが、そうではない場所に向かう場合には運転手が分からないこともありますので、住所などを事前に調べておくことも目下の者が行っておくべきビジネスマナーとなります。

また、運転手によってはルートなどが分からないこともあるため事前におおよそのルートなども頭に入れておいたり、スマホなどに登録しておくことも大切です。

足を組まない・広げない

タクシー内に限らず普段から足を組むのが癖になっている方も多いと思いますが、タクシーでどの席に座るにしても足を組まないように注意しましょう。また、男性の場合には足を広げたりするのもマナー違反です。
さらにトランクに入れない荷物は座席の上にはおかず膝の上に置くようにしましょう。

会話するのもマナー

タクシーと言った閉鎖的な空間では普段よりも緊張しやすいこともあると思います。しかし、だからと言って無言になってしまうのも社会人としてマナーに欠けてしまいます。
取引先などのお客様と同乗する際はもちろんのこと、上司や先輩と同乗する際にも会話をするように心がけましょう。

停車位置にも気をつける

目的地近くまで来たらタクシーの停車する位置にも気をつけるようにしましょう。特に雨の日は雨を避けられる場所の近くに止まってもらうように運転手に伝えることも目下の人の役目となります。

また、雨などが振っていない場合でも、交差点などは避けて歩行者などの迷惑にならないような停車位置を選ぶことも社会人として当然のビジネスマナーとなります。

目下の者が精算する

タクシーが停車したら精算を行いますが、その精算も目下の者が行います。
その際、上司やお客様など目上の人を待たせずに先に降りてもらうようにしましょう。もちろん、雨などが降っている場合や目下の者が降車後に道案内などをする場合などは待っていただく必要がありますが、基本的には目下の都合で目上の方を待たせてしまうのはビジネスマナーに反してしまいます。

クレジットカードでの支払いはできるだけ避ける

上記でも記載したように目上の方を待たせるのはマナー違反です。
そのため、できるだけクレジットカードでの支払いは避けるようにしましょう。コンビニなどで支払いをする際などはそれほど時間がかかりませんが、タクシー代をクレジットカードで支払う場合には通信に時間がかかることもあれば、明細が出てくるまでに時間がかかることもあります。

その点、現金またはICカードでの支払いには時間がかかりません。特にICカードの支払いはお釣りも必要ありませんのでスムーズに精算を行うことができます。
もちろん、必ずやらなければならないビジネスマナーとは言えませんが、できるだけICカード、無ければ現金で支払うように心がけましょう。

領収書は必ずもらう

仕事でタクシーを使用する際はタクシー代は交通費として経費精算することになるかと思います。そのため必ず領収書をもらうようにしましょう。

また、領収書には車番や日付などが記載してありますので忘れ物などがあった場合でも見つけやすくなるなどのメリットがあります。

降りる際にも忘れ物がないか確認する

マナーではありませんが、タクシーから降りる前に忘れ物がないかチェックすることも大切です。自分の持ち物だけでなく、目上の方が忘れ物をしていないか後部座席も忘れずにチェックしておきましょう。

トランクの荷物を取り出す

トランクに荷物を入れた場合には、乗せる時と同じように目下の者が行うのがマナーです。運転手が行ってくれる場合もありますが、行ってくれない場合には目下の者が率先して動くことが大切です。

領収書が出てくるまでに時間がかかる場合などには、一旦タクシーから降り、トランクから荷物を出した後に領収書やお釣りを受けとるようにしましょう。