退職・解雇・リストラの違い

退職・解雇・リストラの違い

似ているようで意味の違う退職・解雇・リストラの違い

ニュースや新聞などではリストラや懲戒解雇などの文字を目にする機会が多いと思います。また、会社で働いていれば同僚はもちろん、上司や部下の退職話や噂を耳にする機会もあるかと思います。
しかし退職や解雇はもちろん、リストラを含め会社を去ると言う意味では同じですが、正確にはそれぞれ大きく意味が異なります。
ここでは退職やリストラ、解雇の違いについてご紹介していきます。

退職の違い

退職とは定年などを除き、基本的には従業員自らの意志によって会社を去る、つまり雇用契約を終了することを意味します。
例えば転職などを理由に会社を辞める際などは退職となります。
つまりこの後に紹介するリストラや解雇よりも最も一般的な会社の去り方と言えます。

また、退職には転職のように従業員の意志で辞める自己都合退職や定年になり退職する定年退職以外にも様々な退職がありますが、そちらに関しては「自己都合退職・会社都合退職など退職の種類」に記載させていただきましたので時間があれば合わせてご確認いただければと思います。

解雇の違い

退職とは違い、従業員の意志ではなく会社側から一方的に雇用契約を終了するのが解雇となります。
もちろん、会社側が好き勝手に従業員を解雇できる訳ではありません。罪を犯した社員を解雇する懲戒解雇や、何度も無断欠勤する社員に対して注意、始末書の提出、訓告、停職などを行ったにも関わらず改善の余地が見られない時などに行う普通解雇など正当な理由があった場合に行うことができます。
一般的に言われる「クビ」が解雇にあたります。

リストラの違い

リストラ=解雇、またはリストラ=整理解雇と思っている方もいるかと思いますが、厳密には違います。
リストラとは組織の再構築などとも表現されるもので、リストラで行われる人員削減や整理解雇と呼ばれる従業員を減らす行為はリストラの一部に過ぎません。

そのため整理解雇以外にも下記のようなリストラがあります。

事業のリストラ

よく行われるケースとしましては不採算事業を売却したり、その事業から完全に撤退または縮小するのもリストラの一種です。
採算の取れていない事業を手放し売却することにより資金を得たり、撤退・縮小することで支出を抑え事業を再構築していきます。

固定費や経費のリストラ

人件費も経費であることには違いはありませんが、ここ言う経費とは所有している株や土地などを売却したり、不必要なリース品を解約したりするなど、ランニングコストなどを減らすことで事業や会社経営の立て直しを図っていきます。

上記であげた例はほんの一部で他にも様々なリストラがあります。つまり人員削減である整理解雇はリストラの一部にすぎません。
また、リストラをするからと言っていきなり従業員の整理解雇をすることもできません。

リストラを行うには「役員報酬のカット」や「従業員の減俸」、「早期退職の募集」、「新規採用の停止」など整理解雇を回避するための様々な努力を行った上で整理解雇が必要な場合にのみ行うことが可能となります。

また、整理解雇の4要素と呼ばれる「人員整理の必要性」「解雇回避努力義務の履行」「非解雇者選定の合理性」「手続の妥当性」などの要素が認められて初めて従業員に対して解雇通知を行うことができます。

退職やリストラ、解雇の違いのまとめ

リストラの話が長くなってしまいましたが、簡単にまとめると「退職」は、大枠で従業員自らの意志で会社を辞めること。「解雇」は正当な理由があったうえで会社から一方的に辞めさせられること。「リストラ」は組織を再構築することであり、リストラの一部に解雇の一種である整理解雇と言った方法があることになります。
それぞれ意味はもちろん理由などが大きく違いますので間違わないように注意が必要です。